201105_onititibu

鬼秩父 ~あの多重遭難事故の真相を追う~ [DVD]
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制作年:2011年(日)
収録時間:67分

カテゴリ:ホラー/ドキュメント

【総括】

タイトルに釣られて視聴。
怖さとしては中の上といったレベル。

「心霊」モノというよりは、「怪異」「カルト」色を強く感じた作品。所謂「心霊」的な映像、要は「幽霊が映った映像」や「不可解な音が入った映像」、は皆無。その点を期待すると肩透かしを食らう可能性はある。ただし「心霊」こそ無いが、提供される映像は「不気味」。また収録時間も適正。そのため視聴後の残念感や失敗感、敗北感は無いと思う。

肝心の内容。詳細は続き(ネタばれ)とするが、さまざまな異変がばらまかれる。時間内に収束するのか疑問であったが、結論が出るエンディングでは無かった。この手の映像では仕方ないこと(過程が重要)と割り切っているので大きな不満は感じなかった。

一方サブタイトルでもある「多重遭難事故」。ストーリー全体を見渡してみたが、内容(怪異)とリンクしているように思えない。確かに現場として重なっているが、逆にそれだけとも取れてしまう。結果少数派とは思うが、「多重遭難事故」をルポルタージュ的に集中調査した内容を期待すると失敗するでしょう。

まぁガチ前提としても、シュメール人が出てくるのは予想外だったw

【概要】

前半から中盤に異変がばらまかれる。
バラマキといっても一応は時系列で出てくるので、大きな混乱は感じない。

心霊DVDの制作スタッフによるロケハン含めたメイキング映像仕立て。

街頭インタビューで秩父方面の心霊スポットを探すスタッフ。その中で中年男性が自殺の名所として秩父湖つり橋を紹介。自殺者に合わせて「鬼火」が出る。また「鬼火」を見た者に災いをもたらすとの話にスタッフは喰いつく。
夜になり早速件のつり橋をロケハン。つり橋に到着すると、橋の途中に一人の男性が佇んでいる。不審に思い声をかけるスタッフの目の前で、男は湖に身投げしてしまう。

やがてスタッフ周辺で異変が起き始めるのであった。「続き(ネタばれ)」に続く。

【所感】

「鬼火を見た者に災いが降りかかる」

これが最大のテーマだと感じた。
その災いは「何かに取り憑かれ」、取り憑かれた者は「正気を失う」といった内容。取り憑かれる怖さ。取り憑かれた者による行為の怖さは画面からも伝わってくる。そういった内容を期待するのであれば、視聴して楽しめるのではないだろうか。
詳細はネタばれに譲るが、それなりに内容を詰め込んでいるので退屈することなく観ることが出来る。ただ多重遭難事故との関連性が薄いのが残念なところ。サブタイトルに付けるのであれば、不謹慎ではあるが、もう少しこのネタで盛り上げてもいいと思う。とゆうか「真相に迫る」内容では無いと思うのだが。
作中、ディレクターのADに対する扱いはネタなのか事実なのか判断がつかないところ。かなり怒られるシーンがあって、ADに同情してしまうのは僕だけだろうか?少なくとも現場は頑張っているなぁと考えさせられたw

総括に書いたようにオチは無い(と感じた)。怪異は盛り込まれているが、ファクトのみで構成された作品。しかしシュメール人が出てくるあたりはフェイク感を強く感じずにはいられない。続きがあるのか不明だが、ネタとしては継続調査しても良い感じの終わり方だ。続きが出るようであれば、観て観たいとは思える作品であった。


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