exocist2


エクソシスト2(以下「2」)観た
これも古い映画(1977年)で、当時は観れなかったものをDVDで視聴しました。
個人的に残念な映画でした

★☆☆☆☆


「エクソシスト」(以下「1」)の4年後の設定。

成長したリーガン(「1」で悪魔に取りつかれた女の子)が、再び復活を目論む悪魔と対決する。

リンダ・ブレアーがそのまま演じていて、その点は成長してからの物語として違和感はなし。

ただそれぞれの登場人物の役割が非常に分かりづらい

「1」の悪魔払いの神父の意思を継いだ、新しい神父が主役なのだが、物語の背景や意識の変化の描写がプアー。
なんで?どうして?といった疑問がしばしばでてくる。

あとは昔の描写にありがちな近未来の機械描写がチープ。
なんか胡散臭い機械を二人の頭に取り付けて、相互の脳波を同調させることで夢を共有する。
機械自体がチープなことはこの時代の映画として責められない。
ただ安易に「機械」を出すことで「エクソシスト」というオカルトが、「科学」というリアルに否定されてしまっているように思う。

このあたりも「2」がイマイチな要因か?

対決する過程として博物館やイスラエルに行くのだが、その背景も不十分で観ていて不自然に感じた。

今回「1」でリーガンに憑依した悪魔の名前がはっきりする。
名前はパズズ。

wikiによると

=>以下引用
パズズ(Pazuzu)はアッカドに伝わる風と熱風の悪霊で魔神。
ライオンの頭と腕、鷲の脚、背中に四枚の鳥の翼とサソリの尾、更には蛇の男根を隠し持つという。
風とともに熱病をもたらすことからアッカド人に恐れられていた。
しかし逆に悪霊の王であることから、その彫像が悪霊を統御する護符として用いられることもあった。
蝗害を具神化した存在とも考えられている。
メソポタミアの「風の魔王」とされている。人間の体に獅子の頭とロバの歯を持つラマシュトゥを妻に持つ。

以下ルーブル美術館所蔵のパズズの偶像

pazuzu

<=引用ここまで

確かに「2」では蝗(イナゴ)がキーワードであり、ラストの対決シーンでも重要なファクターではあった。
ただ「1」の悪魔は名前こそ出てこないが、蝿の王ベルゼブブをイメージしていたと思っていた。(ここら辺はwikiにも書かれており僕も共感する内容)

ラストも含みを持たせるような感じ。
ひょっとして「3」を狙っていたのだろうか?

とまぁ、少なくとも「1」を観てからではないと興味が持てないと思われ。

ホラー特有のおどろおどろしい怪物もないし、「1」にあった暗いイメージも薄らいでしまっている。
虫系の映画が苦手な僕は、唯一イナゴに襲われるシーンは気持ち悪かったくらいか

もう「3」は出ないと思うが、「1」だけで止めておけばよかったのにと感じさせる映画でした。ちーん。(; ̄Д ̄)