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201103_suck

SUCK [DVD]
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制作年:2009年(カナダ)
原題:SUCK
収録時間:91分

監督:ロズ・ステファニューク

カテゴリ:ホラーコメディ

>イギー・ポップやアリス・クーパーほかロックスター共演によるホラーコメディ。売れないインディーズバンド・ウィナーズ。いつものようにライブを終えた彼らだが、ベース担当のジェニファーが愛想を尽かし、薄気味悪い男とどこかへ消えてしまう。

【キャスト】

  • ジェシカ・パレ
  • アリス・クーパー
  • イギー・ポップ
  • マルコム・マクダウェル
  • ロズ・ステファニューク

イギー・ポップやアリス・クーパー。
往年のロックスターが出演している。しかもホラーコメディ。観るっかないでしょ、と勢い込んでレンタルしました。
いったいどういった構成になっているのか。またイギーやアリスはどう歳を取っているのか非常に興味深いです。

今回は「続き」は無しです。
ネタばれ含めて本文でご紹介します。

【総括】

観終わった最初の感想はイカシテルでした。
ただ視聴者を選ぶ映画だとも思いました。

全体を通して70年代から80年代のロックンロールが席巻しています。当時の音楽が好き、もしくは出演者のファンであれば満足いくのではないでしょうか。まぁイギーもアリスも歌ってはいませんが。

ホラーコメディとしいての仕上がりも、まずは及第点かと。
故意なのだろうが、CGや背景設定、演出がチープな仕上がりとなっている。バンド活動としてアメリカを移動するシーンでは、見るからに手作りの模型の上を、ミニカー(霊柩車)がぎこちなく動いてゆく。今の撮影技術ではお話にならない演出なのだ。しかしその演出が全体を流れる往年のロックンロールと非常にマッチしているから侮れない。

音楽は関係なしのホラーファンから見ると駄作に映る作品だと思います。

【ストーリー】

売れないマイナーバンド:ウィナーズがメジャーを目指すというありがちなストーリー。ある日ライブを終えると、ベースのジェニファー(ジェシカ・パレ)が異様な雰囲気を纏った見知らぬ客:クイニー(ディミトリ・コーツ)に魅入られるようにつれてゆかれる。クイニーこそヴァンパイアであり、ジェニファーは翌日ドラキュリーナ(あえてこの固有名詞を使う)としてバンドと合流する。

翌日からの演奏では、ドラキュリーナとなったジェニファーの魅力(要はcharmということだろう)により、ウィナーズの知名度は一気に上がってゆく。ツアーの移動中にジェニファーは人の血を吸うところをバンドメンバー(小間使い)に目撃され、彼を僕(同族にするわけではない)としてツアーを続ける。しかしそんな秘密は隠し通せるべくも無く、やがてメンバーに知られてしまう。
ところがジェニファーの魅力でメジャーに近づいていることを知るメンバーは、ドラキュリーナとしての彼女を受けれ活動を続けるのであった。そしてNYに付く頃にはメンバ全員(小間使い除く)がヴァンパイアとなり、その演奏で全世界を魅了、一躍スーパースター(自家用ジェットに乗るくらいには)になるのであった。

【所感】

表題の"SUCK"。直訳すると「吸う」。スラングでは「クソガキ」。
ヴァンパイアとなったバンドメンバーはクソガキで、しかも(血を)吸うといった意図であろう。

ホラー映画というよりは、ホラーはスパイスとして背景にあしらったロック映画といった印象。
一応ヴァンパイアというメジャーなホラーネタに沿った進行となるため、それなりにグロシーンはある。ただコメディが見え隠れしているので、グロシーンもそのまま感じることは無いだろう。

いやぁ。
イギーもアリスも年相応にカッコいいです。
ストーンズのミック・ジャガーやキース・リチャードもそうだが、なんであんなにかっこ良く歳をとれるのだろう。やっぱりロックンロールスターは一味も二味も違う年の取り方をするんだと納得してみる。

正直「あー。俺もこういう風に歳を取りたいなぁ。」と思いましたし、思わせてくれました。

ここで配役を整理しておく。

  • アリス・クーパー
    ライブハウスの店主兼バーテンダー。しかして実態は生粋のヴァンパイア(ノーライフキングといった感じ)
  • イギー・ポップ
    小さなレコーディングスタジオの店主兼スタッフ。普通の人間。最後はヴァンパイア化したジョーイに殺害される。
  • ディミトリ・コーツ
    ヴァンパイア:クイニー。ちなみに年齢300歳位。
  • モービー
    地元の人気バンド"ステーキ"のボーカル。レアステーキのように、ヴァンパイア化したウィナーズのメンバの餌となり死亡。
  • ヘンリー・ロリンズ
    著名なDJ
  • マルコム・マクダウェル
    ヴァンパイアハンター

バンドの理性(といってもヘタレですが)であるリーダー:ジョーイ(ロズ・ステファニューク)。個人的にはビリー・ジョー(GREENDAY)を連想するような顔立ち。実はわざとビリーを真面目にしようとして失敗したような感じの設定としたのではないか?

またバンドのマネジャーがやけに日本贔屓なのも違和感がある。バンドの方向性として「日本語ラップ(現訳ママ)」を勧めたり、かかってくる電話に日本語で「コニチワ」と答えたり。コメディーとして捕えるべきであろうが、なんとなく嬉しくなってしまう自分がいる。

全体を通してロックミュージックが流れる。
一瞬ミュージカルなのかと思ったが、ミュージックは背景として、キチンと(?)ストーリーが展開される。

ラストは人間に戻ることを希望し、ヴァンパイアハンターと共にクイニーを倒してヴァンパイアの呪縛から解放される。しかし人間に戻ったジョーイとジェニファーの前に、再びアリスクーパーの演じるヴァンパイアが現れる。元の人間に戻り、普通の生活をする二人に対して、ヴァンパイア:アリス(名前が判らない)は再びバンド活動を始める(ヴァンパイアに戻る)ように勧める。勧めるというよりも「選択を迫る」といった感じだ。アリスは二人に対し、音楽に身を捧げる覚悟ヴァンパイアになる覚悟、すなわち人間を止める覚悟と同等に彼らに提示し、選択させるべく図ったように思えてならない。

イギーもアリスもノリノリで出演している。
ホラーファンではなく、当時のロックファンに観て欲しい映像だと思います。

総合評価:★

  • 面白さ:
    ★★★☆☆
  • ホラー度:
    ★★★☆☆
  • グロ度:
    ★★★☆☆
  • サイコ度:
    ★☆☆☆☆
  • ミステリー度:
    ★☆☆☆☆
  • サスペンス度:
    ★☆☆☆☆
  • アクション度:
    ★☆☆☆☆


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お終いはSUCKに触発されつべを漁っていたときに思い出した曲を。イギーともアリスとも関係ないので申し訳ないが、当時のギターキッズとして外せないバンド。
Van Halenから「Hot For Teacher」です。