【制作】1992年(米)
【監督】ジョナサン・カプラン
【原題】Unlawful Entry
【カテゴリ】サイコ・サスペンス
気になっている俳優、レイ・リオッタ出演の映画です。
レイがサイコ警官役として出演しています。
ハンニバル、アイデンティティ、と何れもサイコ系ヒール役で、存在感を感じた役者さんです。
ホントこういった役どころにはハマる役者さんの一人だと思います。
ということで、レイ・リオッタ繋がりで、期待しての視聴です。
【キャスト】
- マイケル・カー(カート・ラッセル)
- ピート・デイビス(レイ・リオッタ)
- カレン・カー(マデリーン・ストウ)
- ロイ・クール(ロジャー・E・モズレー)
【ストーリー】
冒頭はヘリから撮影された映像です。
警察が現場検証しています。
傍にはプール付の住宅街並んでいます。
つまり背景として、新興の高級住宅街ではあるが、一つ外れれば未だ犯罪が途絶えない場所であることを映像で説明しています。
そこへマイケル、カレン夫妻は越してきました。
マイケルのお仕事は建築家?空間プロデューサー?でしょうか?
ハッキリしませんが、上記のような家に住むことが出来る人種ではあります。
ある夜、夫妻の家に泥棒が侵入します。
マイケルはゴルフクラブを片手に応戦しますが、カレンを人質に取られ、賊に逃げられてしまいます。幸いカレンにけがはありませんでした。
その後、駆けつけた警官。ピートとロイです。
興奮状態のマイケルは拳銃を購入するといいますが、カレンは断固反対します。ピートとロイも素人が拳銃を所持することは否定的です。
そこでピートは最新のセキュリティシステムを導入することを勧めます。
翌日ピートは、非番にも拘らずセキュリティ業者と警察を引き連れ、カー夫妻宅へ訪れます。
そんな「気軽に付き合える警官」ピートに、カー夫妻は気を許してゆきます。
マイケルはピートに打ち明けます。
あの夜、自分は泥棒を捕まえるチャンスはあったと。
しかし動くことが出来なかったと。
そして「今度会ったらただじゃおかない」と。
ある日、ピートはマイケルに夜の巡回を誘います。
警察の巡回に興味を持ったマイケルは誘いを受けます。
ピートとロイのコンビ+マイケルは夜の街を巡回します。
そこにはマイケルの知らない犯罪の匂いが立ち込めていました。
一通り巡回を済ませた3人。
ロイを警察に下ろして、ピートは「もう一か所行くところがある」とマイケルと2人でパトカーに乗りその場所へ向かいます。
そこには、マイケルの家に侵入した泥棒がいました。
ピートは乱暴に泥棒を扱い、さらに、マイケルに向かって警棒で「殴れ」と指示します。
当惑するマイケル。
「ただじゃおかないといったいただろう」とピート。
それでもマイケルは殴れませんでした。
代わりにピートがボコボコにします。
そんなピートの姿を目の当たりにしたマイケルは、カレンに二度とピートに会うなと言います。
そこからピートの粘着が始まります。
いや。はじめに駆けつけた時からかもしれません。
ピートのカレンを見る目が尋常ではなくなってきます。
サイコ警官に睨まれた夫妻。
ピートは警官の立場を使い、あらゆる手段でマイケルを追い込みます。
一方でカレンの気持ちを奪おうとします。
結末は...
続きのネタばれとします。
【所感】
期待値が高かったためか、今一つの作品でした。
一番の残念感は、ピート(レイ・リオッタ)の異常性があまり感じられなかったことだと思います。
ネタばれになるので多くは書きませんが、いくつか理由をあげます。
- ピートがカレンに執着する理由、そこに至る経緯が判然としません。「一目ぼれ」と表現してしまえばそれまでなのですが、期待としては「単なる恋愛」ではなく、「歪で極端な恋愛」があったのですが...
- ロイの存在感が無い
- 拳銃の扱いの矛盾
- 物語の結末として、ストーカーが警官だったらの一言で終わってしまう内容
カート・ラッセルもイマイチしっくりしませんね。
ヘタレ役であれば、徹底してヘタレであって欲しいのですが、、妙な所で男気を出してしまっているような。
記事を書いていて思ったのですが、演出が中途半端だと思いました。
いろいろイベントがあるのですが、背景や行動理由が判然としないように感じます。
そこらへんも面白みに欠けた作品になった理由かと思います。
それでもレイ・リオッタはサイコ役がハマっていますね。
あの表情の無い瞳。
白眼の中に黒目が点のような目。
爬虫類を思わせます。
個人的評価は★★☆☆☆です。
- 面白さ:
★★☆☆☆ - ホラー度:
★☆☆☆☆ - グロ度:
★★☆☆☆ - サイコ度:
★★★☆☆ - ミステリー度:
☆☆☆☆☆ - サスペンス度:
★★☆☆☆ - アクション度:
★★☆☆☆
B級作品であると思いますが、それでも残念感が残る作品でした。
続きはネタばれです。
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