201401_nf-net
Not Found-ネット生放送-
制作年:2013年(日)
制作:小田泰之
演出:古賀奏一郎、吉川久岳
演出補:杉本笑美
制作担当:有馬志宏
撮影:柿崎知也
収録時間:80分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(投稿系)
【総括】
Not Foundスピンオフ作品第一弾。制作は本家と同じスタッフ。当然古賀さんや杉本さんが出てくる。どちらかと言えば杉本さんメイン。その点では杉本劇場拡大版といったところか。
収録時間はチョット長めの80分で全6チャプター。本家が投稿作品紹介に対して、本作ではスタッフの検証映像メインとなる。作品自体のカテゴリは本家に倣って「投稿系」とした。各チャプターを分類したのだが、何にカテゴライズすれば良いのか判らないものもあった。とりあえず家主的独断で心霊スポット紹介×2、事故×1、犯罪×1、オカルト×2としている。グロ系映像アリ。エロ系はなし。特にグロ映像はキツい。食事中の視聴は極力避けるべし。
一部グロ除き恐さレベルは低い。つか心霊スポット紹介は異変も無く終わってしまう。スタッフ内のやり取りに時間を割き過ぎ。古賀さんと杉本さんの掛け合いは嫌いじゃないけど、心霊なり怪異なりに重点を置いた(時間を割いた)作品にして欲しかった。コメディ作品じゃないんだから。訪れたスポットの雰囲気は良さげなだけに残念。もう少し作品を続けているうちに熟れてくるような気がするけど。
作中で古賀さんが本家シリーズの視聴者からの意見として、「企画がぶれてる」とか言われているようなことを話していた。確かにどこに向かっているのか判らない時期もあったけど、最近の作品は原点に戻ってきたような気がする。本作もシリーズ化されるような雰囲気だし、期待する作品の一つではある。
【チャプター紹介】

  1. File:1 最恐心霊スポット 検証シリーズ①
    [カテゴリ]心霊スポット紹介
    [概要]検証系。栃木県の廃病院。
    杉本さんが全国の心霊スポットに突撃取材するシリーズの1発目。街中で病院の噂をリサーチした後現地へ。昼間。草木が生い茂り、かろうじて残った轍を辿ってゆくとコンクリート造りの大きな建物が姿を現す。内部は至る所に落書き。外は蝉の声が五月蝿く恐い雰囲気は無い。
    夜。現場を前に躊躇する杉本さん。恐すぎて動けないようだ。このスポットの噂。2階トイレの鏡の前で写真を撮影すると霊が映るなど。スタッフがフォローするが、杉本さんは結局ロケ車から降りる事が出来ず古賀さんが単独潜入する事に。NFと大きく書かれたドカヘルを装備して古賀さんが出発。彼の後を追うように杉本さん達は病院の近くまで行く。古賀さんの映像。廃病院をバックに暗い空に稲光。到着。真っ暗な中、懐中電灯とナイトショットのカメラを頼りに内部へ潜入。2階へ上りトイレへ。トイレの鏡が割れている。その前で写真撮影する古賀さん。
    一方杉本さんたちは病院の入り口に到着し古賀さんを待つ。古賀さんを指して「あー見えてやる時はやってくれる」とスタッフ。暗い建物の中、階段を駆け下りてくる古賀さん。スタッフを促して足早に立ち去る。ロケ車への帰り道。古賀さんにメイン担当として責務を果たせなかったことを謝る杉本さん。
    ロケ車内。中で物音がしたと古賀さん。しかし写真を検証したが異変なし。この場所の調査は継続するとナレーションされて終了。
    [怖さ]★☆☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★☆☆☆☆
    [感想]場所の雰囲気はあるな。さらに病院へ向かう道のりで雷とか。絵的に雰囲気を出していていい感じ。古賀さんが異変があったと言うが、その時の映像が無いのはなぜ?ラストで異変が無いと言いつつ、無いなら無いで映像だけは欲しかった。またロケハンしたんだったら定点カメラを設置して欲しかった。あと古賀さんのサンダルにやる気を感じるw
  2. File:2 トマトの中に…
    [カテゴリ]事故
    [概要]投稿系。料理を作る男性の映像。
    彼女の誕生日に手料理を作る彼氏。輸入物のトマトペーストを取り出す。大きな缶詰を開けトマトを取り出す。彼氏が包丁を入れると、トマトの中に白い紐状のもの。動いている。何かの幼虫のようだ。どん引きの2人。さらにトマトを広げると大量の白い虫がわき出してくる。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]★★★★★
    [フェイク度]★★☆☆☆
    [感想]ぎゃー。これは駄目だ。グロ過ぎる。虫系が苦手な家主としては最恐レベルの映像。
  3. File:3 深夜の訪問者
    [カテゴリ]犯罪
    [概要]検証系。深夜に鳴るインターホンの調査映像。
    杉本さん宛に視聴者からメール。夜中にインターホンが鳴って困っているので調べて欲しいとの事。早速依頼者の女性に取材。2ヶ月くらい前から夜中にインターホンが鳴ることがある。ドアの覗き穴から外を確認しても誰もいない。彼女の部屋へ。杉本さんに続いて男性スタッフが入ろうとするとやんわりと入室を拒絶する女性。杉本さんだけが彼女の部屋へ上がり、男性スタッフは外に監視カメラを設置。依頼者が杉本さんに今晩一緒に居て欲しいとのことで、杉本さんに隠しカメラを持たせる。男性スタッフは外で待機。その夜は特に異変もなく明けた。
    監視4日目。事務所で打合せ。男性スタッフが怪異ではなくストーカー犯罪ではないかと疑う。依頼者が住むアパートで怪奇現象の噂は無い。またいつまでも続けられないと古賀さん。渋る杉本さんを振り切り1週間で打ち切る事に決定。
    最終日。依頼者宅へ向かうロケ車内。昨夜杉本さんから調査の打ち切りを告げたところ、依頼者に朝まで泣かれたらしい。監視開始。午前2時。依頼者の部屋の前に男の姿。インターホンを鳴らす。隠しカメラ映像で杉本に縋り付く依頼者。そのまま杉本に馬乗りになる。外で監視していた男性スタッフが駆けつけるが、既に部屋の前には誰もいない。近所を探すと先ほどの男を発見。スタッフが男を捕まえ問い質す。男は依頼者のバイト先の後輩。依頼者自身に頼まれて、夜中にインターホンを押したとのこと。また押した後、知らないおっさんが追いかけてくるので逃げていいとも。とまどうスタッフ。依頼者の部屋に戻る。室内から争う声。やがてドアが開くと乱れた衣服で部屋を飛び出してくる杉本さん。室内は項垂れた依頼者が残されていた。
    依頼者を問い質す。彼女は同性愛者で杉本さんに近づくための狂言であると自白。部屋に残された監視カメラの映像には、杉本さんに馬乗りになり「好きです」と告白する彼女の姿が映っていた。なお映像の後半は杉本さんの手により削除されたとのこと。
    [怖さ]★☆☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]杉本ファンは男女問わず多いな。
  4. File:4 霊感占い師
    [カテゴリ]オカルト
    [概要]検証系。電話占いで不思議な体験をした。
    調査依頼を受けたスタッフが依頼者の自宅へ。依頼者は主婦。電話占いで夫の浮気について相談し、その時の会話を録音していた。録音音声。依頼者の悩みに電話越しに相づちを打つ男性の声が入っている。しかし彼女が電話で話していたのは若い女性の占い師だった。その後、気持ち悪くなって電話を控えていたが、しばらくたって電話してみるとその電話番号は使われていなかった。
    [怖さ]★☆☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]設定は凝っているが映像はパッとしない。つかつまらん。事実だとしても音声だけ、さらに依頼者の証言だけなのは説得力に欠ける。
  5. File:5 金庫の中身は…②
    [カテゴリ]オカルト
    [概要]検証系。『Not Found 7』に収録された「File:7 金庫の中身は…」の後日潭。
    前回は金庫を開ける男性が血を吐いて倒れるビデオについて検証。投稿者宅で問題の金庫を発見。中には動物の骨の灰。また不審な男の姿が映される。その1年後。投稿者からスタッフに「金庫を譲って欲しい」としつこく迫られ困っているとの連絡受けて取材する事に。
    依頼者宅。玄関先に「人殺し」と書かれた大量の新聞紙が貼られている。訝しみつつ玄関の呼び鈴を鳴らすが誰も出てこない。脇の部屋から依頼者の女性が顔を出す。玄関先の新聞の事を告げると足早に新聞を引きはがす彼女。部屋に入る取材開始。DVD発売後から金庫を譲って欲しいと電話が入るようになった。祖父の形見でもあるため断るが、しつこく何度も要求してきたそうだ。その内納屋に盗みに入ったり、次第に過激になってきたとのこと。スタッフが玄関先に監視カメラを設置。監視開始。
    夜。ロケ車で監視しているスタッフ。突然ロケ車をノックする男性が現れる。「何やっているのか?」。近所の住むという男性は不審車と思い声をかけたようだ。スタッフが事情を説明すると、男性は依頼者が挙動不審であると言い出す。関わらない方が良いと告げると足早に立ち去る。古賀さんは昼間の依頼者の挙動がおかしかったと男性に同調。一方杉本さんは古賀さんに反対。取材中止を検討しようと言う古賀に対して「(人間が)小さい」と呟く杉本さん。一瞬でその場の空気が悪くなる。詰め寄る古賀さんを振り切り、「調査は継続する」というと1人でロケ車に入ってしまう。「(杉本さんが)最近手が付けられない」と古賀さん。その夜は監視を続けるが異変は無かった。翌朝依頼者に異変無しを報告。彼女はドアから顔を出しただけ。その態度に古賀さんが不満。
    監視2日目。特に異変無し。翌朝の報告で杉本さんが異変なしを告げるが、「そんなこと毎日報告してどうするの」と激高する彼女。その後1週間監視するが異変はな無かった。
    事務所で打合せ。調査打ち切りを勧める古賀さん。依頼者の自作自演ではないかと疑う。彼女の態度にかなりご立腹。続行希望の杉本さんを振り切って調査打ち切り決定。
    夜。自作自演説に納得のいかない杉本さんは個人として監視続行。玄関先の監視カメラに異変。男が姿を現す。動揺する杉本さん。車を降りて依頼者の自宅へ向かうものの既に男はいない。玄関先には動物の死骸、割れた鏡と数枚の人形。監視カメラ映像を確認。途中一瞬だけ映像が乱れるが、玄関先でなにか儀式めいたことをする男の姿が映されていた。その男は監視初日にロケ車をノックした男だった。翌日近所の人に聞き込みをするがこの男を知った人物は居なかった。古賀さんももう少し調べようか、という感じになったのだが、この後依頼者の女性は消息を絶ってしまった。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★★
    [感想]これも凝った設定。ラストで男が絡んでくるのはある程度想像出来てしまったが。杉本さんの依頼者との会話が芝居がかっていたのが微笑ましい。
    良く判らなかったシーンが1点。単独で監視していた杉本さんが、男を発見して一旦車から降りる。その時リアウィンドウ越しに横切る人(女性っぽい?)の姿が映る。続いて杉本さんが車内に忘れたハンディカメラをトリに戻ると、後ろの人物の映像が飛んだようになる。コレは何か意味があるのか?
  6. File:6 最恐心霊スポット 検証シリーズ②
    [カテゴリ]心霊スポット紹介
    [概要]検証系。福岡県の十三佛。
    ここに置かれているお地蔵さんの数が、数を数えるたびに変わる。また洞窟内に女性の霊が現れるとの噂。
    夜。狭い山道を歩く。道中には首無し地蔵。十三佛到着。前回同様侵入を躊躇する杉本さん。スタッフも一緒に洞窟内に潜入。地蔵だけでなく壁面に沢山の仏像が彫られている。内部は自然に出来た洞窟のようで、奥まで続いているようだが岩が折り重なっていて物理的な危険っぽい。何度か仏像の数を数えるが異変はない。仏像に手を合わせて終了。
    [怖さ]★☆☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★☆☆☆☆
    [感想]心霊的な恐さより寺社仏閣にありがちな神聖さがある場所。不気味で呪われるというより祟られる恐さか。杉本さんが心霊スポットを紹介する内容なんだがコメントが寂しい。UMAには異様な執着を見せるのに霊にはからっきしなんですね。

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