201312_yami8-sn
闇動画8
制作年:2013年(日)
収録時間:74分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(投稿系)
【総括】
シリーズ8作目。最近のシリーズものの中では期待値の高い作品の一つだ。
全5話収録。中編×3、短編×2でカテゴリは心霊×1、オカルト×3、そして珍しいUMA×1とした。実際は生物か無機物か判らないんだけど、UFOとも異なるんで未確認物体としてカテゴライズ。軽めにグロ。エロ要素無し(ジャケ写はちょっとエロいけどw)。
好みとしては前作の方が優勢であるが、今作も結構面白かった。よりオカルト要素が強くなった感じだ。個人的には心霊で押して欲しいんだが、ネタが出尽くしている感があるから仕方ないのかもしれない。
次作「9」は年明け2月リリース予定だそうだ。今から楽しみである。
【各話紹介】

  1. おつかれさま
    [分類]オカルト
    [概要]中編。お蔵入りとなった心霊番組映像。
    カメラを前にアイドルの自己紹介。彼女がネットで噂になっているマイナーな心霊スポットを検証する内容の番組。なお投稿者は彼女自身。
    アイドル取材。作ったものの制作スタッフが不自然な死に方をしたとかで中止となった。
    制作プロデューサー取材。当時制作した会社は既に解散。映像素材は彼の会社で引き取った。深夜のバラエティ番組のオカルト特集として制作されたもの。
    映像。会議室らしき場所でオープニング。アイドルが今回の番組のお題を開示。お題は『おつかれさま』。(台本通りに)テンション下がるアイドル。(台本通りに)彼女が嫌がるのでディレクター(以下D)とADも一緒にやることに。『おつかれさま』の説明。一種の招霊術。手順は、①暗闇で行う、②呪文「昇抜天閲感如来雲明再憎(しょうばつてんえつかんにょらいうんめいさいぞう)」と3回唱える、③コップ一杯の水を飲む。早速部屋の電気を消して開始。映像は暗視カメラに切り替え。ADの後に続いて呪文を3回唱え、コップの水を飲み干す3人。電気点ける。特に異変はない。この後アイドルと女性AD組、DとAD(先導して呪文を唱えた男性)組に分かれ一緒にお泊まり。その様子をハンディカメラで撮影する。
    D+AD組の映像。深夜。ADの車でDの家へ向かう(Dの家に泊まる)。ナビに住所を入力して出発。助手席のDはカメラを動かしたまま途中で寝てしまう。Dが目覚めると見知らぬ場所へ。「家は練馬なんだけど」とD。運転手のADはナビ通りに走ったと主張。故障かと訝しむが、あらためてナビ情報を入力してリスタート。しかしナビの指示に従って走るとまた別の場所に案内される。舗装されていない狭い道を進んで、とりあえずナビの指示する目的地へ向かうと脇には閉鎖された大きな門。暗闇で様子が分からない。車を降りてみるとそこは墓地だった。車内に戻ってナビを操作するが、壊れたように到着メッセージを繰り返す。Dが手にしたカメラを運転席のADに向ける。ADの頭に張り付く女?の顔。驚いて車から飛び出すD。車内から(ADの?)絶叫。走ってその場から逃げるD。そこに車が通りかかり。。。
    再びプロデューサー取材。Dは通りかかった車に轢かれて死亡。ADは車内で死んでいた。検死の結果心臓マヒとのことだが詳細は不明。なおアイドルと女性AD組の映像は全く撮影されていなかった。後日彼女らのカメラを調べるが故障などは見つからなかった。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★☆☆
    [感想]後半からの盛り上がりはまあまあ。ラストのADにしがみ付くような顔の表情もインパクトある。しかしそこまでの映像はグダグダ過ぎ。特にアイドルが映っている部分は必要ないでしょ?ナビ通りに走ったら変な所へ連れてゆかれた的な進行だが、自分の家が「練馬」ってんだから運転途中で気付けよw
    「おつかれさま」ネタは「2ちゃんねるの呪い」でもあったな(未レビュー)。結構前に観たんだけどラストの映像はまだ頭に残っている。結構怖かったな。
  2. 爆光
    [分類]UMA
    [概要]短編。スマホで飛行中の機内から外の景色を映した映像。
    アジア上空。眼下には雪を被った山並み。上空から落下する石仏のような物体。地上に衝突するとすさまじい光。
    [怖さ]★☆☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★☆☆☆
    [感想]いいねぇ。怖くはないけどwこういった単純で意味不明な映像は好きだ。
  3. 帰り道などない
    [分類]オカルト
    [概要]中編。集団自殺現場の潜入取材映像。
    映像。街中を歩く撮影者の男性(フリーライター)。路肩に停車中の車の前に立つ男性に挨拶すると、後部座席に乗り込む。彼は隠しカメラで撮影している。運転手が戻って出発。ワンボックスの車内は運転手の男性、助手席に男性、後席に撮影者、その後ろに女性の計4人。山の中へ向かう車。人気のない森の中に車を止める。まだ日があるので夜になるまで待つことに。日が暮れて準備が始まる。車外で佇む女性。彼女の足下にはタロットカードが置かれている。何かと聞くと「ちゃんと死ねるようにおまじない」と彼女。別の場所で同じようにカードを地面に並べて何かを唱える。車内に戻る。運転手が他の3人にクスリを手渡す。飲み込む一同。ライターはクスリを飲むふり。真っ暗な中車内の様子を窺う撮影者。2時間ほど?経過。「もおいい?」と女性の声。「大丈夫そう」と運転手。助手席の男性はぐったりと動かない。撮影者は(まさに)死んだふり。女性が助手席の男性を選ぶと、運転手は彼(の遺体?)を車外に連れ出す。1人残されてとまどう撮影者。やがて彼は車外に出て彼等の向かった方へ進む。暗視カメラに切り替え。森の中を進むと彼等を発見。動かない助手席の男性を地面に寝かせ、彼に覆い被さるように運転手と女性が顔を近づけている。撮影者は誤って物音を立ててしまう。運転手と女性がゆっくりと彼の方へ顔を向ける。走り出す撮影者。車から離れる方向へ逃げる。ライトが見つからず、暗視カメラの映像を頼りに歩き出す。しばらくすると目の前に灯り。車の車内灯のようだ。よく見ると先ほど乗ってきた車だった。慌てる撮影者。人の気配はしない。ゆっくりと近づく。地面には見覚えのあるタロットカード。再び車から離れる方向に歩き出す。しばらく歩くと目の前にはまた車。そしてタロットカード。また戻ってきてしまった。これが数回続く(映像省略)。何度も目の間に現れる車に疲弊する撮影者。近くで足音。急いで身を隠す。人気はない。彼は立ち上がると、別の方向(彼等が居た場所)へ歩き出す。そこには上半身裸で横たわる助手席の男性。身体に牙を突き立てたような穴と、そこから流れる血。眼前に運転手。振り向くと女性。撮影者に血に染めの口を大きく開けた女性が襲いかかる。彼女の口には人ではない牙があった。撮影者は悲鳴を上げて抵抗。カメラを手落とす。抵抗もやがて弱くなり大人しくなる。「もういいや。はこぶ?」の声。撮影者の身体が移動し車のトランクへ。助手席の男性も一緒に詰めて走り出す車。
    投稿者取材。撮影者は音信不通。カメラだけが投稿者の会社(出版社)に送られて来た。差出人は不明とのこと。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]自殺志願者を狙って補食する吸血鬼といったところか。暗闇の森を逃走するシーンは緊張感がある。
  4. 牢獄
    [分類]心霊
    [概要]短編。旅行先の映像。
    東南アジア。過去監獄として使われたとされる鍾乳洞。岩肌に浮かび上がる顔。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]こっち見んな( ゚д゚ )
  5. 邪教
    [分類]オカルト
    [概要]中編。廃墟でのきもだめし映像。
    映像。夜。バイト先の仲間3人(撮影者+男性+女性)で廃墟を訪れる。この場所は白い人影が出るなど、地元で曰く付きの廃墟で元は旅館だった。立ち入り禁止と書かれた門を開けて中に入る撮影者達。屋内を笑いながら徘徊していると、上の階から水道の栓が抜けたような異音。立ち止まって天井を見上げる一同。階上へ向かうが笑い声は無くなる。誰か居るかと声をかけつつ各部屋を確認。ある和室。部屋の片隅に首のない仏像。その両脇に天井から吊るされた犬の首と首のない犬の胴体。「帰ろう」。一気にブルーになって部屋出る。階下へ降りて屋外へ。
    撮影者が庭に祠を見つける。友人に声をかけるが、彼等は声が聞こえないかのように撮影者を残して車へと歩く。残された撮影者。がさがさと物音。そして念仏を唱える声。彼は誰か居るのかと声をかけるが応答がない。傍らに首のない仏像。友人達の名前を呼びながら戻ろうとする撮影者。庭先に友人達と別の誰かが居た。とっさに身を隠す。よく見ると友人達と話をしている男の衣服は撮影者本人のそれと酷似している。友人達と現れた男は乗ってきた車に乗り込んで走り去ってしまう。撮影者は慌てて後を追うが置き去りにされてしまう。撮影者の背後から彼の名を呼ぶ声。振り返ると廃墟の2階に浮かぶ2つの人影。立ち去ったはずの友人達のようだ。撮影者は友人達の名前を呼ぶが返事がない。廃墟へ戻る撮影者。いつの間にか人影は消えている。映像にノイズ。
    屋内に入って名前を呼ぶがやはり答えない。2階へ上がると背後から呼び声。廊下の先。部屋から半身を出して彼を呼ぶ友人女性。やがて彼女は室内に姿を消す。後を追うように撮影者が部屋に入るが誰もいない。女性の呼び声だけ。片隅に置かれた仏像。その首が悪魔(サタン)のソレに変わっている。絶叫して廊下に飛び出る撮影者。開いた扉の磨りガラス越しに異様な人の顔。腰を抜かして逃げようとする撮影者。耳元(カメラの直近)で念仏。映像終了。
    投稿者取材。この撮影者は山道を彷徨っているところを保護された。彼は両手の手のひらの皮が剥がれて心神喪失状態で発見される。現在も治療中。また先に帰った友人たちは途中のトンネルの側壁に車で激突。事故死していた。
    [怖さ]★★★★☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★☆☆
    [感想]ワリと良かったな。映像そのものよりも置かれた状況に恐怖を感じるパターン。意味不明な儀式とかドッペルゲンガーとかオカルトネタをいろいろ取り込んでいて退屈しない。仏像の頭部がサタン(山羊ね)にすげ替えられていたのには笑った。

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【シリーズ過去ログ】

『おつかれさま』※たこ焼きさんからのご指摘(2013.12.23更新)
儀式終盤で扉に浮かぶ白い顔
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