201311_yamiezo-gkj-sn
本当にあった 投稿 闇映像 劇場版解禁
制作年:2013年(日)
制作:怪人K、庄子圭、島野伸一
演出:土田準平
ナレーション:小本博司
収録時間:90分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(投稿系)
【総括】
シリーズ6作目は劇場版となりました。既にパート6もリリースされてますが、まずは本作を片付けてからにしようかと思います。劇場版と言う事で何か特別な事があるのか?それとも単に時間が長いだけか。
90分で全8話収録。DVDに比べると時間が長いが収録話数は少ない。つまり1話あたりの時間が長い。カテゴリは心霊×6、オカルト×2。本作劇場版では検証映像が入っている。グロ系は少々。エロ系はパンチラ程度。
まずオープニングカットは不気味。いい雰囲気にしてくれる。正直第一話を見た段階では低い評価だった。収録時間が延びた分、余計な映像が多くなっただけでお粗末、といった印象。ただ2話、3話と進むうち徐々に評価が高くなっていった。DVDには無い複数の心霊現象が現れて時間相応の作りだと感じるようになった。設定なのか映像効果なのかガチっぽさも高い方だと思う。総じて90分が短く感じる内容だったと感じた。
【チャプター紹介】

  1. カメラ遊び
    [カテゴリ]心霊
    [概要]幼い子供が家族を映した映像。
    差出人不明でスタッフの元に届いた数本のテープ。自宅で父親が幼い子供にカメラ操作を説明している。その父親は布団で寝ている状態。カメラを前に遊ぶ父親と子供。子供がカメラを操作して家族を撮影。昼。キッチンで洗い物をする母親。夜。寝ていて咳き込む父親。屋外で1人で遊ぶ子供。
    夜なのか暗い部屋。父親が寝ている。カメラを手にした子供が呼びかけても反応しない。青白い顔色。どうやら死んでいるようだ。風呂場。湯船に湯を溜める母親。脇にはぐったりと倒れている父親の姿。食卓には2人分のおかず。無言で調理する母親。食卓にカメラを置いて無言で食べる子供。以後父親の姿が映らなくなった。
    投稿テープの最後の映像。夜?独り言を言いながら人形遊びする子供。部屋の中には布団で寝ている母親。部屋を舐めるように映すと襖に浮かぶ黒い人影。キッチンにはいつの間にか母親。手には包丁。息が荒い。絶叫して。。。映像終了。この後、投稿者がどうなったかは不明。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★☆☆
    [感想]父親が病死したようだが、直後に母親が風呂場で何やってたのか不明。長過ぎる前置き、インパクトの無い心霊現象、思わせぶりなラスト。中途半端に良く判らない展開は怖がるところなのか?
  2. 殺人者が住んでいる家
    [カテゴリ]心霊
    [概要]事件現場での肝試し映像。
    投稿者の近所にあるという人が住んでいない家。過去にこの家に住んでいた男が幼児を連れ込んでイタズラし、その後皮膚を剥がして殺害したとされる。新聞等の記録は無い。小さな子供が通るとこの殺人犯の霊が子供をさらってしまうという噂がある。投稿者が面白半分に幼い妹を連れて友人とこの家で肝試しをした映像。
    夜。真っ暗な屋内。ナイトショット映像。屋内を徘徊する投稿者達。手をつなぎながらも怯える妹。上を映すと天井が抜けて屋根裏が見えている。妹が誰かが手を振っていたと言い出す。投稿者達が探しても他には誰もいない。そのうちに妹が居なくなる。友人と屋内を探すと怯えている妹を発見。どうしたのか聞いても答えない。カメラが室内を舐める。天井を映すと抜けた先に髑髏がコチラを見つめていた。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]映像からは廃屋に見えない。普通に生活感のある部屋。それでも徘徊する映像はドキドキもんだった。しかし霊映像はお粗末。市販されている髑髏のマスクを被っただけに見える。
  3. 自撮少女
    [カテゴリ]オカルト
    [概要]ネットにアップされた自画撮り映像。スタッフがネット情報を元に映像を再構成している。
    自室でパーカーを着てチャットをする少女。チャット相手の複数の男性のリクエストに応じてカメラの前でいろいろなポーズを取る。当然要求はエロ系。参加者から胸を見せてとリクエスト。しかし少女は痣が合って見せられないと断る。参加者達から大丈夫、問題ないとのメッセージに押され肌を見せる少女。その胸には酷い痣。傷なのか格子状の大きな跡。どん引きの参加者達。嘘つき、呪ってやる、IDから(オマエを)特定したと少女。そしてカメラの直前に迫り(オマエの)顔を覚えたと。映像終わり。
    翌日。カメラを前にみんな嘘つきとせせら笑う少女。今からソッチへ行くゾ、と告げるとカメラに迫る。この映像を見た者の所に「彼女」が来るとの噂があるそうだ。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]メリーさんの変形バージョンか?映像より雰囲気が怖いタイプで悪くはない。
  4. アパート
    [カテゴリ]心霊
    [概要]女優の実体験に基づいた取材映像(再現映像)。
    女優:青木佳音(アオキケイト)のインタビュー映像。彼女の初めての一人暮らしで部屋を探す中で変わった物件があった。前の住人がクスリを大量服用して死亡した物件。その内見(事前の下見)の時の事。
    再現映像。昼間。彼女は不動産屋とアパートを訪れる。部屋に入り間取りや内装を確認。風呂場。洗面台にリップが置いてある。忘れ物?不動産屋が預かる。特に嫌な感じもなく、予算面も合致していたので決めようと思った。リビングからベランダに出ると片隅に盛り塩。狼狽える不動産屋。部屋に戻ると室内を見回しながら「ここで死んだ」「同年代の女の子」と呟く彼女。催眠術にかかったような感じで朦朧としながら「この景色見ながら死んだ」と呟く。気付くとリビングの床に裏返ったお札。ここでは女性の霊が出るとの話で、繰り返し除霊が行われていたそうだ。収納にも沢山のお札。部屋を見渡すと辺り一面にお札が。全て裏返っている。不動産屋に急かされ部屋を跡にする彼女。
    再現映像は実際に異変が起った部屋で撮影。再現映像撮影に際し、事前にスタッフが泊まり込みの検証をしていた。
    検証映像。1人で部屋に泊まる女性AD。彼女を映す固定カメラ。いつの間にか部屋で寝ているAD。背後で扉の軋む音と足音。そして「死にたい」「一緒に行こう」との声。目覚めるAD。この映像をチェックしないまま再現映像を撮影した。
    (再現映像の)メイキング映像。部屋の中で調子の悪そうな女優。そして大声を上げて泣き崩れる。乱れる映像。彼女の髪の毛に浮かび上がる顔。その顔は大きく口を開けて慟哭してるように見える。その後落ち着いた彼女は、この時の記憶が無いとのこと。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★☆☆
    [感想]再現映像と思わせておいて、実はメイキングで異常が記録されるという作品。投稿ではないが趣向は面白い。前段で再現映像でがっかりさせておいて実は、という展開が効いたのか、ワリと怖さはある。
  5. 赤いハイヒール
    [カテゴリ]心霊
    [概要]拾ったスマホに収録されていた映像。
    交通事故が多発する場所を映した映像。夜。車に轢かれて倒れる女性。脇で頭を抱える運転手の男。駆け寄る通りすがりの女性。撮影し続ける撮影者。女性が撮影者を咎めるがお構いなし。通行人の男性が救急車を呼ぶ。撮影者は男性にも咎められるが続行。轢かれた女性の足には赤いハイヒール。彼女は白目を剥いて倒れている。救急車到着。一旦映像終了。
    数日後。夜。現場近辺。ノイズと共に乱れ出す映像。現場に置かれた花束。ブロック塀にコチラを見つめる顔。引き続き乱れる映像。背後からハイヒールの足音。撮影者がハッとしてカメラを向けるが誰もいない。怯えて息が荒くなる撮影者。映像が乱れるなか、振り返ると直前に顔。悲鳴を上げて逃げ出す撮影者。映像終了。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★☆☆
    [感想]執拗に撮影を続ける撮影者に不快感。まさに轢かれる瞬間が映りきっていないのは残念か。
  6. 禁断の儀式
    [カテゴリ]オカルト
    [概要]友人達と山中の廃屋で肝試しをした映像。
    投稿者取材。袖をまくり腕を見せる投稿者。腕には無数の傷跡のような痣が浮かび上がっている。撮影後に発症し日が経つに連れて痣が広がってきた。ドライブ途中に森の奥を探索し、廃墟と書かれた民家を訪れた。
    現地取材。投稿者が一緒に来て案内。昼。車を降りて20分ほど森の中を歩くと、木々の中に現れた平屋。投稿者を帰して検証。異変のあった深夜まで待つ。深夜。ドンと物音。さらに軋むような音。怯える女性AD。背後で窓から覗く女の顔。再び物音。終了。
    投稿映像。夜。森の中を歩く投稿者達。やがて建物が見えるとその窓から灯り。中を覗くと床に蝋燭。屋内に入る。白い布の上。中央には血の付いた肉片。その周りに火のついた蝋燭。突然、懐中電灯の灯りの中に赤い服を着た女が現れる。女はまるで裂けたように大きく口を開けるとカメラに迫る。映像終了。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]★★☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]いい感じ。特に取材時に映った女の顔はピンポイントで不気味。
  7. 見た者を不幸にする映像
    [カテゴリ]心霊
    [概要]自主制作スタッフがホラー映画撮影のために訪れた廃墟のロケハン映像。
    廃墟ビル。昼のようだが中は薄暗い。屋内を徘徊しスチール写真を指示する男性ディレクター。カメラが左に横切る先に佇む黒い人影。再びカメラが向くと誰もいない。気付かずロケハンが続く。別の部屋。辺りを見回すカメラに一瞬映った首の無い人影。さらに映像では廃墟に入る前に遡り、窓ガラス越しに映る首の無い黒い人影。ロケハン後スタッフに不幸が続き、監督は撮影場所変更して完成させた。
    完成間際のスクリーンテスト映像を見るスタッフ達。映像が終わり監督インタビュー。彼の背後に首の無い人影。スタッフの1人が事故死し、結局上映はされなかったらしい。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★☆☆☆
    [感想]繰り返し出てくるのは効果的。ただ「見た者を不幸にする」映像なのかは疑問が残る。せいぜい廃墟の首無し霊といったところか。
  8. エミちゃん廃墟
    [カテゴリ]心霊
    [概要]心霊スポットの廃墟を訪れた映像。
    山中の廃墟。そこでは過去エミちゃんという小学生が行方不明になっており、彼女は父親に殺されて廃墟内に埋められているとの噂がある場所。地元の女子高生が投稿しようと撮影した映像。
    2人の女子高生が探索。昼。きゃっきゃとはしゃぎながら廃屋内に入る2人。日のあたらない廃墟内は昼でも薄暗い。廃墟の中でカメラを前に彼女らがコメント。その背後に透けた少女の姿。気付かないまま探索を続ける2人。2階へ。外の明かりに「安心する」と漏らす。薄暗い廊下を進むと、一瞬白い靄がかかる(ハレーションか?)。靄は大きな顔のようにも見える。スルー。廊下の両脇に部屋が並ぶ。立てかけてある鏡に驚く2人。カメラが横に振れると大きく映り込む少女の顔。スルー。ある部屋の中に入ると1人が怯えだす。「何かいる」と言い突然へたり込んでしまう。ブレる映像の中。座り込んだ彼女に纏わり付くように割り込む大きく透けた人影。「来ないで」と泣き叫ぶと逃げ出してしまう。逃げた娘を探すカメラの娘。出口付近の部屋で泣いている彼女を発見。終了。
    数日後。投稿者取材。彼女達から相談があった。この場所には取り壊し工事中の事故や、土地の所有者が死亡などの噂がある。逃げた方の彼女に異変。帰ってから左肩に手の形をした痣が出来た。スタッフ同行のもと、現地で供養する事に。
    現地取材。昼。雨。花束を持って訪れる2人。2階へ。彼女がおかしくなった部屋。スタッフが線香を焚き、花(とチョコボールw)を添えて手を合わせる2人。部屋を後にする。廊下でカメラが背後を振り向くと、画面いっぱいに広がる大きな顔。その直後に部屋から出てくる白い服の透けた少女。気付かず階段を降りて廃墟を後にする。その後彼女達から連絡は無いとのこと。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★☆☆☆
    [感想]トリを飾るだけあってガチっぽい作りでなかなか良かった。廃墟映像は雰囲気があっていい感じ。心霊としての怖さのインパクトもまあまあ。若干フェイクっぽいシーンはあるものの、かなり自然な映像になっていると思う。家主的には[概要]に記載した異変が確認できたが、他にも何か映り込んでいるのではなかろか。
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