201303_yamidoga5
闇動画5 [DVD] [DVD]
制作年:2013年(日)
収録時間:77分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(投稿系)
【総括】
リリース後半年以上経過してしまって今更感がありますがシリーズ5作目です。既に続く「6」「7」とリリースされており、順を追ってご紹介出来ればと思います。
77分で中編×3、小作×2の5話収録。中編の合間に小作が入っている。心霊だけで無くいろいろ合わせ技的な映像となっている。比較的カルト色が濃いかと。グロ映像あり。エロ映像は無いが一部ストーリーとして盛り込んでいる感じ。
前作よりはややマシになった感じを受ける。ただ中編は退屈とまではいかないまでもややダレ気味かな。なんせ複数のネタを盛り込んでいるので消化不良感が残る。ネタ的には悪くないので、もそっとネタを絞り、その分話数を増やして欲しいを思う。
フェイク感は前作に続いて高め。怖さを訴える映像にやり過ぎ感があって、シラケるギリギリのラインか。いっそフェイクドキュメントと割り切って観れば良いと思う。まあ魚の腹に目玉は笑うしか無かったけど。
以下ネタばれ進行です。
【各話紹介】

  1. イタズラ電話
    [分類]心霊
    [概要]中編。心霊の噂がある公衆電話でドッキリを仕掛けた映像。
    冒頭は公衆電話に携帯を貼付ける男女の映像。
    投稿者インタビュー。大学の映像サークルのイタズラ映像。イタズラの首謀者と撮影者(投稿者)の男性2人と女性1人。公衆電話に携帯電話を貼付けてその携帯に電話。あたかも公衆電話が鳴っているかのようにみせかけ、通行人のリアクションを撮影するというもの。またこの公衆電話には女の霊が出る、急に鳴り出す等の噂があるらしい。彼等は近くの建物の屋上から撮影。首謀者の男性が撮影を前にはしゃぐ。
    通行人1人目。サラリーマン(♂)。早速携帯へ電話。公衆電話の呼び鈴に恐る恐る近づく男性。受話器を取る前に呼び鈴は止まり、訝しみながら立ち去る。
    通行人2人目。サラリーマン(♂)。鳴り出す呼び鈴。立ち止まった男性は電話ボックスに入る。男性が受話器を取る直前に電話を切る。
    通行人3人目。OL風(♀)。鳴り出す公衆電話に一旦立ち止まる。しかし無視して足早に立ち去る。
    午前零時過ぎから通りも人気が無くなる。電話ボックスから道路をはさんだ反対側に駐車した車で撮影待機する投稿者達。既にイタズラに飽きてきて、もう止めようと言い出す。その時電話ボックスに人影。女性が電話しているようだ。突然首謀者の男性の携帯が鳴る。発信元は公衆電話。恐る恐る電話に出る。受話器の向こうから「ミセテヤル」との声。カメラを電話ボックスに戻すと人影は消えていた。
    午前一時。撤収することに。首謀者と撮影者の男性2人が電話ボックスに設置した携帯を回収。いきなり公衆電話が鳴る。戸惑う彼等。首謀者が受話器を取り耳にあてる。電話ボックスの外に巨大な顔が張り付きカメラを睨む。驚いた撮影者は首謀者を残して車に逃げ帰る。車内から電話ボックスを映す。首謀者が電話ボックスからゆっくりと出てくる。車道をとぼとぼ渡っていると走ってきた車に轢かれた。血を吐いて倒れている首謀者。彼は全身骨折でそのまま大学を辞める。また彼を轢いたのは彼の友人で事故の記憶が無かったとのこと。
    実は首謀者は二重のドッキリを仕掛けていた。彼と彼を轢いた友人が共謀。ドッキリの最中に本物の霊と遭遇する構図で、午前一時に幽霊役の友人が女性の霊に変装して車内の2人を驚かすつもりだった。
    スタッフが現地を調査。元となる女の霊の噂の出所が不明。付近の聞き込みでは誰も噂を聴いた事が無く、警察に問い合わせるが死亡事故の事実も無い。投稿者に確認すると首謀者から聞いた話との事。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]多少クドい感じはするが展開は考えている。轢かれるシーンも予想はついたがいい感じ。電話ボックスに張り付く大きな顔はいかがなもんか?単純にボックスの外に女が佇んでいたなど、地味目な方が怖さもリアリティも出たような気がするが。あとチャラそうな首謀者の言動にイラつくw
  2. 迎える女
    [分類]心霊
    [概要]観光地を訪れた時の映像。
    昼間。日本家屋を散策する撮影者。外に開け放たれた和室。カメラが横に振れると、誰もいなかった和室に正座する和服の女が現れる。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★☆☆
    [感想]牛抱せん夏さんに見えたw
  3. デリヘルの客
    [分類]事件+カルト
    [概要]デリヘル嬢がペンダントに仕掛けた隠しカメラの映像。
    元店員である投稿者インタビュー。この後店長は失踪。映像は店長がデリ嬢了解のもと客とのプレイを盗撮し、流出映像として売っていた。
    投稿映像。サラリーマン風の男性客。無口でデリ嬢が話題を振っても盛り上がらない。デリ嬢がプレイ前のシャワーを促すが男はそれを拒む。男の携帯に電話。電話に出て席を外す男。デリ嬢が誤って男の鞄を落とすと中から注射器。男が戻って来た。とっさにバスルームに逃げ込むデリ嬢。急いでバスルームの鍵をかけて店にメール。クスリをやってる人間など、ヤバい客の場合はバスルームにこもって店にメールする決まりで、メールを受けた店員が駆けつけることになっているらしい。バスルームをノックする男。デリ嬢は震える声でクスリやってる人にはサービス出来ないと伝える。しかし男は無言でドアを開けようとする。執拗に。徐々に乱暴に。男は一旦ドアの前から離れすぐに戻ってくる。今度は工具を使ってドアを開けようとする男。恐慌状態のデリ嬢。そこに店長が到着。男が部屋から出てゆく気配。意を決して外に出るデリ嬢。恐る恐る店長を呼ぶが応えが無い。唐突に客の男が現れる。手には注射器。デリ嬢をベッドに押さえ付けると嫌がる彼女に注射する。すぐに大人しくなるデリ嬢。男は彼女の下着を脱がすと、慣れた手つきで彼女の陰部を切り取る。立ち去る男。
    その後、デリ嬢は女性器の一部を切除された状態で発見された。店長は行方不明。店員はデリ嬢を医者に連れてゆくが、彼女は翌日病院から姿を消してしまった。なお警察へは通報していないとのこと。
    女性器の切除について「スコプツィ」が紹介。スコプツィはロシアのキリスト教一派で、この世の諸悪の根源は肉欲であるとの教義のもと、全人類の去勢を目的にしているとのこと。
    スタッフは店長の行方を調査。ダイエット食品の輸入業をしていることが判明。その事務所前で張り込んでいると店長らしき人物が出てくる。スタッフが駆けつけて取材を試みるが取り合ってくれない。ただ彼はスタッフに「人じゃない」「監視カメラを見れば良い」と言って立ち去った。
    ラブホの監視カメラ映像。部屋のドアが開いて後ずさりするように出てくる店長。続いて客の男が出てくると、男が手も触れていないのに店長が後ろに吹き飛ばされる。男の背後に一瞬現れる白くて大きな2つの顔。ノイズが混じって映像が切れる。超能力なのか?とナレーション。
    [怖さ]★★★☆☆
    [グロ]★★★☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]かなーり捻っているしネタも盛っているね。客の異常性が気持ち悪い。デリ嬢の緊迫感は出ていて良かったか。前作もデリヘルネタ(栄光の手)があったけど、スタッフ好きなのかな?まあドストエフスキーが出てくるとは思わなかったw
  4. 漁港の眼
    [分類]オカルト?
    [概要]漁港の市場で撮影した映像。
    水揚げされた冷凍マグロ?その腹に大きな目玉。まばたきする。
    [怖さ]★☆☆☆☆
    [グロ]★☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]わろす。瞳に何が反射しているか見てやろうと思ったがよく判らなかった。
  5. 奇妙なキャンプ場
    [分類]心霊+カルト
    [概要]河原でのキャンプを映した映像。
    映像制作会社から提供された映像。昼間。河原でテントを設営する2組のカップル。他の客は居ないようだ。河で遊んでいると文字の刻まれた石碑のようなものが2つ見つかる(画像が暗すぎて良く判らない)。日も落ちてバーベキューを始める撮影者達。途中ボトルオープナーが無いため、代用品を探しに車の工具箱を取りに行く1組のカップル。面白そうと後を追う撮影者の男性。暗い中、車で工具箱を探す男女。カメラがズームアウトすると、木の下に佇む白い服を着た女らしき姿。カメラが外れ、再び映すと姿が消えていた。付近を調べるが何も無い。不審に思いつつキャンプ地に戻る。
    テントで怪談を始める一同。女性が江戸時代にこの地で大きな飢饉があったと話す。その際、死体置き場が無くてこの辺りに沢山の死体を置いたとのこと。突然テントの外で水音のような大きな音。一瞬硬直する一同。再び大音。そして周りを走り回るような音。身を潜めていると、やがで静かになる。カメラを手に男性2人が様子を見に外へ。誰もいない。ふと遠くからかすかに歌声が聞こえる。河音に混じってフェードアウト。テントに戻ると女性の1人が靴を残したまま姿を消す。テント内には石のような物が映っている。居なくなった女性の彼氏が持ち帰ったらしい。
    3人で消えた女性を捜す。キャンプ場のトイレ。外から呼ぶが応答無し。中を見ても居ない。扉を閉めるとその影から大きな口の怪物(もしくはその仮面を被った人)。襲いかかられノイズまじりに映像が途切れる。撮影者達は逃げ切れたが消えた女性は戻らなかったとのこと。現在も行方不明なままらしい。
    スタッフの現地調査。映像の撮影者にコンタクトを取るが返信が無い。現在キャンプ場は閉鎖されていた。キャンプ場のある町の老人にインタビュー。この地は江戸時代は狩猟が中心であった。飢饉があったという事実は知らない。キャンプ場は経済的な理由で閉鎖されたらしいとのこと。
    この地を取材していた女性雑誌編集者インタビュー。政治家の献金問題を調べていた。この政治家に献金している宗教団体があり、現在この山はその宗教団体が所有しているはず。なぜこの山を購入したのか判らない。この宗教団体の幹部が行方不明になっている。またこの地で落雷の確率が高いなど怪現象が起るようになったとのこと。
    [怖さ]★★☆☆☆
    [グロ]☆☆☆☆☆
    [フェイク度]★★★★☆
    [感想]これもいろいろ盛り込んでいるなあ。でも「とりあえず怖いことを並べてみました」みたいで消化不良起こしている。俯瞰すると何が怖いのか判らない。最後の怪物は不気味さというよりドッキリ演出でしかないし。

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