201302_hondou
制作年:2012年(日)
制作:酒匂暢彦、大橋孝史
演出:福田陽平
ナレーション:細身慎之介
収録時間:77分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(投稿系)
【総括】
大御所「ほんとにあった!呪いのビデオ」のスタッフによる本作「ほんとにあった!呪いの動画」。本家に対する分家の位置づけなのか「ビデオ」が「動画」に変化。それとも全くの推測だが「ビデオ」のキーワードは古いので今後は「動画」にシフトしてゆく。とでもいうのだろうか。個人的には「~ビデオ」の歴史そのままに続けて欲しいと思うが。
収録時間は77分とちょっと長め。内容は心霊+超能力(+感染症?)と捻りを入れている。エログロ系は無し。構成は投稿メールを起点に、取材過程で判明したか怪異を記録した映像。基本的には「ほん呪(=ほんとにあった!呪いのビデオ)」と同じ作りだと認識する。
【イントロダクション】
スタッフルーム。動画が添付されていない投稿メール。SNSサイトにアップされた動画に髪の長い女の姿が映されている、という内容。
続いて投稿者インタビュー。投稿者は壮年の男性。彼は娘の日記で「恐い動画がある」との記載があり気になって娘に確認したとのこと。その動画はデジカメで撮影した写真と写真の間に割り込んでいた。撮影者は動画を撮った記憶が無く、動画にはノイズに混じって髪の長い女性が映り込んでいた。※ここでは問題の動画は紹介されない
実は投稿者が学生の頃、サークルで似たような状況に陥ったことがあり今回の投稿に至った。投稿者曰く、その状況とは映像を視聴した人が同じ異変に見舞われるという。当時サークルで超能力を扱う少女のビデオを観た。当時でも古い映像で友人が実家から持ち込んだらしい。このビデオを視聴した後、一緒に観た女性が自殺、持ち込んだ友人は失踪してしまう。投稿者は超能力ビデオで少女が念写するシーンがあり、その念写が未来に向けて、つまり娘の見た動画に写されたのではと語る。※コチラの動画もここでは紹介されない
髪の長い女の映像はSNSで知り合った友人が撮影した者で、投稿者の娘は直接連絡が取れないとのこと。スタッフは調査を開始する。
※「続き」にネタバレで紹介
【感想】
77分の作品だが退屈はしなかった。まずは「ほん呪」スタッフ制作といったところか。
本作のシリーズ化前提の話だが、気になるのは本家「ほん呪」との本作との棲み分け。なにかしらの違いを出してゆくと思われるが、なにより(両シリーズ共に)クオリティを落とさないで欲しいと願う。
本作では主として3つのエピソードを追う形で進行する。心霊映像は作った感は強いが怖さはまずまず。まあセオリー通りのポーズとも取れるケド。次の感染症(としておく)映像は不快感を覚える映像。最後の超能力映像はありがちな感じ。ただ超能力を絡められるとどうしても映画「リング」の千鶴子(だったよな)を思い浮かべてしまう。
ストーリー構成(としておく)では、最初の動機となったネット上の動画と投稿者が学生時代に観たビデオで、気持ち悪い映像である以外に関連性は感じられなかった。特に投稿者が主張する「似たような状況」というまでは至っておらず、2本の動画の関連付けに至る説得力は弱いと感じた。あと娘の日記を見る父親ってどうなの?それを許容する娘ってアリなの?
未解決のままラスト。疑問は残るのが、あえて続編を切望するまでには至らず。うーん。それぞれのエピソードとその結果の怖さが感じられなかったからかな。でも続編がリリースしたら観ると思います。

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(続き)ネタばれ







【話の軸と結論】
途中いくつか関連する動画が紹介されるがストーリーとして軸を成すのは次の3点。
  • 動画に映り込んだ「髪の長い女」
  • ビデオに収録されていた「超能力少女」
  • 身体が勝手に動く症状
結末は何れも未解決のまま終わる。ちなみに続編(その後の調査)があるのかは不明。
【方針検討】
投稿者インタビュー後のスタッフルーム。時代は異なるが、SNSに動画をアップした女性と失踪したサークル友人の出身地が一緒であることが判明。まずは失踪者を探すことから調査開始。件の出身地へ。
【SNSへ投稿した女性の取材】
撮影現場の公園。投稿した女性が登場。彼女は友人と遊んでいる様子を写真に写したのだが、写真の間に撮った記憶の無い動画が挟み込んでいた。
動画紹介。昼間。公園で遊ぶ友人を映す。画像がセピアになったりと安定しない。ブロックノイズに混じりカメラに向いて佇む白い服の女が突然現れ消える。さらに次のシーンではカメラに近づいてくる。
⇒(怖さを煽る)王道な感じのする映像だがまずまずの出来かと
取材継続。地域の噂で「身体が勝手に動く」症状が流行っているとのこと。
【身体が勝手に動く症状】
スタッフルーム。髪の長い女の映像とは別件(映像の視聴に関わらず)で、取材した地域で身体が勝手に動く症状の映像を入手。
動画紹介。症状に悩まされる女子高生が自身のブログにアップした映像(削除済み)。引きつけを起こすような身体の動き。
⇒自分撮りにしてはカメラを持った手に痙攣がみられないようだが誰が撮影してるのか?
⇒不快感を受ける映像ではある
【身体が勝手に動く女性宅へ取材】
本人は未だ治っていないため彼女の母親にインタビュー。症状は突然出始めた。常時ではないが発作的に発症するため屋外に出られずにいる。原因は不明。病院で診察を受けるが身体的な異常は認められず精神的な集団ヒステリーの一種ではないかと診断される。徐々に症状が悪化している。
スタッフが動画に撮影された「髪の長い女性」の話をするが心当たりないと母親。念のため娘に聞いてもらうことにする(結果不明)。
【地元の資料館】
地域的な発症であることから地元の資料館で文献を調査。そこでは「30年以上前、公害被害」といった事実のみで症状との関連性は不明なまま。調査手詰まり。
【関連映像】
「髪の長い女」をキーワードにスタッフの元へ寄せられた投稿映像。なお何れも最近になって映り込みに気付いたものとして紹介される。
  1. 自宅で子供を映した映像
    投稿者インタビュー。過去の映像を整理中に発見。前に住んでいた家で10年前に撮影したものだが当時は映っていなかった(映っていたら気付くはず)。2年前に観た時も映っておらず、最近になり映像上に出現した。また以前住んでいた家では和室で昼寝していると人の気配がしたり、物音で目覚めたりといった怪奇現象があった。気持ち悪いので今の家へ引っ越ししたとのこと。
    映像紹介。カメラの映像をテレビに映しながら子供の様子を撮影。カメラをテレビに向けると暗い部分に女性のような顔が浮かぶ。
    ⇒時系列が判りにくいインタビューだな。結局怪奇現象は今の家ではなく全部前の家だったってことか
  2. お祭りイベントを映した映像
    背後の中空を歩く白い服の女。
  3. ライブハウスの映像
    フラッシュの中に一瞬浮かぶ白い服の髪の長い女の姿。
【失踪男性発見】
調査が再び動き出す。元の投稿者のビデオを持ち込み失踪したサークル友人が現れる。彼のインタビュー。彼の話では行方不明ではなく当時大学を辞めて帰省、すぐ再び上京したとのこと。「超能力」ビデオは彼の家の蔵にあった8ミリフィルムの映像で、確証はないが教員だった祖父の物らしい。自殺したサークルの女性については当時の彼女で、ビデオの映像を観た後に病気になり子供が産めない身体になったそうだ。その後「声が聞こえる」など精神的に参った感じで自殺してしまった。それがきっかけなのか彼は大学を辞める。なお件のビデオは地元の神社に納めたとのこと。
⇒ファミレスか喫茶店での取材なのかまわりの騒音がうるさい。テロップが欲しいところ
取材後、スタッフルームで投稿者と(感動の?)対面。一行はビデオを求めて納めたと言う神社へ。
【失踪男性の地元へ】
失踪男性と共に神社に到着。しかし神社は地震?により崩壊していた。荒れ果てた境内を探すがビデオは見つからなかった。
宮司の所在を求め失踪男性の実家へ行くが連絡は取れない状況。母親に「超能力」ビデオについて取材する。よくわからないと前置きした上で、霊感(超能力)が強い子を集めた研究の手伝いをしていたと話す。集められた子供たちは近くの霊山の噴火を納めるための人柱にしたらしいとのこと。具体的な場所は不明だが、封印を解かせないため人柱になった跡地に高速道路を作ったらしい。
失踪男性の高校時代の友人から、ダビングした映像があるかもしれないと連絡が入る。
【超能力ビデオ】
友人宅へ。物置となっている屋内でビデオを探す。映像発見。
映像紹介。音声は無く、少女が超能力を行う様子を映している。透視、念写、念動力など。カメラに向かい何か語りかける少女。いきなり映像が途切れて格闘技の映像に変わる。どうやら誰かがビデオに上書きしたようだ。
⇒読唇術で何を話しているのかテロップして欲しい
⇒少女の隣りに座っている和服の女性が時代を感じさせる
【エンディング】
スタッフルーム。髪の長い女性は超能力少女の成長した姿では?と推測を語るスタッフ。しかし結論は出ないまま「この続きを探そう」として終わる。
⇒果たして続くのかしら?

以上です。