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放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人 [DVD]
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制作年:2008年(日)
脚本、監督:長江俊和
収録時間:108分

カテゴリ:ホラー/フィクション

【総括】

劇場版です。約108分(本編98分+映像特典10分)。結構大作。
放送禁止6デスリミット」を逆の立場、即ち復讐代行者の視点から映像化したもの。

全体を通してホラー要素、グロ要素は低い。展開も静かで派手な盛り上がりも少なく感じた。しかしつまらないと言うワケでは無く、内面(感情)に訴えてくるような仕上がりだと感じた。ここら辺は邦画特有の演出だなぁと常々思うところ。総じて飽きることなく最後まで観ることができると思う。

また映像特典としてアフターストーリーが収録されている。映像特典は本編エンディングにもう一捻り入れているので視聴を勧めるが、個人的には本編ラストのままの方が好みかな。

【ストーリー】

冒頭は学校の屋上から飛び降り自殺するシーン。
替ってある映像制作会社のディレクターが、復讐専門サイト「シエロ」の管理人にインタビューする所から始まる。サイト管理人:七川ノラム(HN.シチカワノラム)。ディレクターはノラムに強要されて復讐の記録を始める。
最初のターゲットは六本木のクラブに勤めるナンバーワンホステス:メグ。依頼者は彼女にお金を騙し取られた(結婚詐欺っぽい)男性。メグはノラムが彼女に用意したテスト全てが不合格。メグに復讐が執行される。

※「続き」にネタばれ

【感想】

デビル(2010)」を観た直後の所為か物語の進行は緩やかに感じた。「放送禁止」と同様に小ネタを散りばめているが、TVシリーズと比べると若干判りにくくしているように感じた。劇場版たる由縁か。

ラストもどんでん返しな展開で良い。ただストーリーの進行と共にある程度予想がついてしまう。結果その通りの展開だった。

デスリミットを観る前にこちらを観ていたらと考えてみる。やっぱり面白みは半減、つかデスリミットを楽しめないと思う。ここはキチンと順番に観た方が吉だろう。そしてデスリミットを観るときは、ホントに注意深く観ることをお勧めしたい。特に登津雄の行動、些細な仕草も記憶にとどめておくと、本作の面白さがアップするものと思う。

【評価】

総合評価:★★★★☆(4.0)

  • 面白さ:★★★☆☆
  • ホラー度:★★☆☆☆
  • グロ度:★☆☆☆☆
  • サイコ度:★★☆☆☆
  • ミステリー度:★★☆☆☆
  • サスペンス度:★★☆☆☆
  • アクション度:☆☆☆☆☆

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【シリーズ過去ログ】

(続き)ネタばれ






【2007/4/10】

某高校の屋上から投身自殺する男性。

⇒地面に激突するシーンだけ映像がフレームアウトする。CGでもモザイクでもいいのでこのシーンは欲しかった。インパクトが断然異なる。

【2007/4/17】

横浜市。隠しカメラの映像。ディレクターが雑居ビルの一室を訪れる。扉にジーンベリー企画。伽藍とした部屋に簡素な机を挟んでパイプ椅子が2つ。やがて仮面をつけた女性が現れる。白いデスマスクで顔を隠した復讐専門サイト「シエロ」の管理者:七川ノラム。ディレクターはノラムに復讐活動の記録を強要される。

⇒デスマスクはスケキヨを彷彿させる。そういえば岡山かで「スケキヨ弁当」が販売されたとネットで見かけた。関係無いデスケド。。。

【2007/4/20(密着4日目)】

東京都港区六本木。復讐のターゲットはホステスを務めるメグこと本名:内田貴子。彼女に騙されて金を巻き上げられた男性からの依頼。ノラムの指示で彼女の行動を追跡する。同僚のホステスにメグの噂を聞くが、あまりいい話しは出てこない。

【2007/4/23(密着7日目)】

メグは男性客に言葉巧みにお金を要求する。その額500マン。男性は200マンならなんとかなると申し出る。メグこと内田貴子のテストは全項目不合格。復讐の「執行」判定が下る。

⇒進行がチョットバブリーだw

【2007/4/25(密着9日目)】

男性は口座に振り込んでおいたと告げメグをホテルに誘う。軽くかわそうとするメグ。と、男性の態度が豹変する。メグのことを何でも知っていると爆笑する。呆然とするメグを数人の男が囲み、そのまま近くのバンに連れ込み走り去る。男性は「お疲れー」と一言残して退散。

場面は変わり都内の廃ビル。呼び出されたディレクターは指定場所の5階へ上がる。伽藍とした室内。進むと階下(4階)との吹き抜け。そして4階では簡易ベット?に縛られたメグの姿。やがてノラムが現れメグに復讐執行を宣言。「死刑では無い」「顔を切り刻む」と告げる。映像が乱れ階下に駆け下りるカメラ。ノラムを止めようとするが復讐は執行された。

【2007/4/26(密着10日目)】

病院。車いすに乗り顔面を包帯で巻いた女性(メグ)の姿。

【2007/5/1(密着15日目)】

ディレクターとノラムの会話。ディレクターはノラムに高岡輝男という男を知っているかと問う。冒頭の飛び降り自殺した男性だ。ディレクターは彼の事件を取材する中で、彼を淫行教師とした誹謗のビラが出てきたと言う。さらに取材を続けると以前彼にレイプされ復讐サイトに依頼した噂が。ディレクターは真偽を確かめるためにノラムの元を訪れたようだ。
詰め寄るディレクターにノラムは「あなたは知りすぎた」と告げ、仲間になるよう強要する。

⇒うわっ。ホントにこういうことをいうんだ。ここのくだりはチョット安っぽいかな。

【2007/5/11(密着25日目)】

神奈川県川崎市。ノラムからの呼び出しに応じ、ディレクターはマンションの一室へ。表札には「宋野登津雄」の名前。ノラムはディレクターに宋野登津雄役として振舞うように指示する。
デスリミットで見覚えのある食卓風景。しかしカメラアングルは登津雄(ディレクター)の隠しカメラ。キッチンを映す映像の片隅にデスリミットで仕掛けられたカメラが見える。
突然の要求でぎこちない仕草の登津雄に、携帯メールでノラムが指示する。「キレろ」。「殴れ」。戸惑う登津雄に催促のメールが来るが、どうしても躊躇して殴ることができない。さらに催促メール。覚悟を決めたのか登津雄はキレる。

「餃子にはラー油って決まってんだろーがぁぁぁぁ!」

以後、デスリミットの展開。

一通りの演技が終わりノラムが現れる。ディレクターは妻役の女性を心配して駆け寄るが、女性はサッパリしたもので「お疲れさまでしたー」と残して部屋を後にする。

⇒僕も餃子にはラー油派ですw

【2007/5/12(密着26日目)】

夫婦を演じる2人。「上機嫌」との指示通り振舞う登津雄。

【2007/5/14(密着28日目)】

引き続き機嫌がよろしい。

【2007/5/21(密着35日目)】

機嫌の良い登津雄との食卓。そこに古茂田から電話。古茂田は電話口の妻に登津雄を怒らせるように指示する。妻は登津雄に「もう殴らないでと」頼む。登津雄の手元には携帯。ノラムから指示メール。キレろ。
登津雄がキレる。「全部俺が悪いのか?」。泣き崩れる妻。再び指示メール。終了。解散。

帰ろうとする妻役の女性を登津雄役のディレクターが引き止め、何故こんなことしてるのか尋ねる。「私にも判りません」「全てはノラムのため」と話すと部屋を後にする。

⇒デスリミットでは確かに登津雄が携帯をちょくちょく見ている。

【2007/5/22(密着36日目)】

ディレクターがノラムに何をやっているのか問いただす。ノラムは今回のターゲットを明かす。フリーのジャーナリスト古茂田氏。彼の周りにはいい話しは無く、やらせ、ねつ造が多く報道被害者もいるようだ。今回は彼のねつ造報道を苦に自殺した父親の復讐依頼。「目には目を、やらせにはやらせを」との意趣返しだとノラム。そしてテストは最終段階を迎え、今までの古茂田の成績は全部不合格だった。

【2007/6/7(密着52日目)】

宋野夫婦の食卓に呼び鈴。指示メールがあり玄関先で襲われたふりをする登津雄。そして助けに応じない古茂田は全項目不合格となる。やがてカメラを手に古茂田が現れる。電話から復讐執行のアナウンス。ノラム登場。驚く古茂田を前に思い出せとノラム。妻役の女性は早々に撤収。夫役のディレクターはカメラで撮影。古茂田に彼を嵌めるためのやらせであることを明かすノラム。激昂して襲いかかる古茂田の顔面にノラムに硫酸をかける。二度とカメラを見ることが出来ないように。

【2007/6/13(密着58日目)】

ラーメン屋。ディレクターが妻役の女性を呼びだしたようだ。彼女にシエロに参加した理由を尋ねると、なんとなく面白いかなとの答え。ノラムの正体を訊くと、彼女はサイトをよく見るように諭す。立ち去る女性。追うように外に出るが誰もいない。手元には彼女が置き忘れたビデオテープ。しかし古いタイプのテープで再生機材が無くスグに観ることはできない。

【2007/6/15(密着60日目)】

東京都港区青山。カフェで談笑する男女。男性は医師:深町和彦。次のターゲット。医療ミスで子供を亡くした家族らの依頼。グレードは死刑を指定。

【2007/6/16(密着61日目)】

深町の勤務する病院。ロビーで深町を呼びとめる女性。手には包丁があり深町に襲いかかる。しかし周りに取り押さえられて失敗。ディレクターはノラムに失敗だったというが、この女性はシエロと関係ないとのこと。つまりシエロ以外にも深町に復讐したい存在があるということ。「早くしないと」とノラム。

場面は変わり、先のビデオテープの再生機材が調達される。再生して観るが劣化が激しく内容が判らない。再びシエロのサイトを見るディレクター。誰かをつきとめて笑いだすディレクター。
⇒シエロ。シエ口。江口でつね。

【2007/6/20(密着65日目】

ノラムを訪ねるディレクター。サイト名からノラムの正体はイジメ事件の生き残りである江口来実だと。古茂田の取材でイジメ加害者側と報道された女生徒だ。復讐の連鎖は終わりにしようと迫るディレクター。動揺するノラム。

⇒ノラム、noramu。イジメ被害者である神野留麻(カミノルマ)、kaminoruma。後3文字「noruma」のアナグラムということか?
⇒イジメ事件は焼死体(神野留麻)と顔面にやけどを負った江口。両者とも顔面が判明しないのであれば、2人が入れ替わっていることも考えられるな。
⇒残り30分。まだ波乱はありそうだ。

【2007/6/23(密着68日目)】

最終日。
深町は彼女と共に沖縄へバカンス。
テラスでくつろいでいると突然深町が咳き込みだす。よろつく深町を車に乗せると、病院とはほど遠いさびれた砂浜に。ノラム登場。深町の彼女は退場。車内で苦しむ深町に致死量のヒ素を投与したとノラムは告げる。さらに解毒剤を取り出すノラム。苦しむ深町の目の前で解毒剤を捨てようとするノラムは躊躇する。しばらくしてノラムは深町を助けようとする。が。解毒剤を打とうとするノラムの注射を投げ捨てるディレクター。手にはナイフ。逃げるノラムをディレクターはナイフで刺し殺す。倒れるノラム。

倒れたノラムの仮面を剥がす。動揺するディレクター。「嘘だ」と絶叫。ノラムにすり寄り嗚咽する。

【エンディング】

砂浜の空撮風景。男女3人の死体発見のニュース。遺体の身元は。。。
医師:深町和彦
番組製作会社社員:神野光留
身元不明の女性
の3人。

エンドテロップの背景にシエロのサイト画面。しかし画面は鏡に映したように反転している。さらに映像が90度傾く。管理者:七川ノラムの名前。反転し傾いた画面には「カミノルマ」の文字。

⇒そーきたか。何らかの記号であるとは思ったが。

映像が途切れカラーパターン。先のビデオテープを復元した映像。廃工場で女生徒二人が揉み合う姿。音声が途切がち。炎に包まれる女生徒。

一転砂浜の映像。ノラムの遺体の傍らにペンダント。そのペンダントは古茂田が取材した神野留麻の胸にあったソレだった。

【映像特典:2008/11/23】

事件から1年後。インタビューに答える女性。深町の彼女役の女性だ。彼女は自分が復讐サイトを立ち上げた張本人だと話す。ノラムを操っていたと。終始楽しそうに笑顔で答える女性。あなたは誰なのかとの問いに、本当の復讐執行人と答える。

⇒彼女の胸のクロス。ノラムと同じように見える。つまりノラムは彼女と神野留麻の2人1役だったということなのか。状況に応じて入れ替わって復讐を実行していたということか。

【感想2】

ふと思う。実の兄を目の前にして、ずっと敵役を装ってきた留麻の苦悩。最後の最後で(殺人を)踏みとどまった直後に、実の兄に刺し殺される儚さ。やり切れなさを感じる反面、苦悩から解放された留麻に安らぎが訪れたと思いたい。

以上です。