201111_housoukinsi6

放送禁止6 デスリミット [DVD]
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制作年:2008年(日)
監督:長江俊和
収録時間:48分

カテゴリ:ホラー/フィクション

【総括】

シリーズ6作目。例によってフェイクドキュメント。
シリーズはこの後劇場版と続くのだが、トラウマQシリーズが出た今となっては放送禁止のTVシリーズは打ち止めなのだろうか?確かトラウマの映像特典で、監督が放送禁止で出来なかった表現が出来るようになったとも語っているし。これのDVD-BOXも出ているようだし。まあDVDがリリースされたら観ようと思う。ちなみに劇場版(復讐執行人の方)はレンタル済み。これ観てから着手予定。口コミでは本作と関連があるようなことが書かれていた。

前置きが長くなりました。前評判(口コミ)は上々な本作です。
心霊要素無し。リアル系のホラー(これはシリーズ共通している)。前半部分に多少だらだら感が残るものの、ラストの捻りもまずまずで楽しめる内容でまとまりは良いと思った。ただ怖さの要因が判然としないまま進むので、ストレートな恐怖を感じる場面は少ないかと思う。どちらかというと本人だけが知らないうちに背後に迫っている危機のような印象を受ける作品だった。

【ストーリー】

主婦からあるジャーナリストに宛てられた手紙。夫からの暴行を綴った内容で所謂DV。映像ジャーナリスト:古茂田俊作(コモダシュンサク)氏が、送り主である宋野真津(ソウノマツ)さんのインタビューシーンから始まる。
真津さんは2年ほど前から、突然キレて暴力を振るう夫に悩まされていた。実態の把握が必要であると判断した古茂田氏は、真津さん了解のもとリビングに隠しカメラを設置した。そこには真津さんに理不尽な暴力を振るう夫の姿があったのだが。。。

※「続き」にネタばれ

【感想】

前半の緩い展開が、残り10分程度から加速する。迎えたエンディングは捻りもアリ良かった。まあ勘の良い方なら途中に差し込む映像からターゲットが誰なのか判ると思う。
惜しむらくは前半か。それなりに程よい緊張感でまとめてあるとは思うが、デスリミットが唐突に出てくるのはチト強引か。「デスリミット」の言葉自体がある意味魅力的なキーワードであったので、前半から絡ませて欲しかった。そのためなのか恐怖の対象が判りにくい。何に対して怖さを感じさせたいのかがイマイチ判然としないままラストに入ってしまう。チョット残念。

【評価】

総合評価:★★★☆☆(3.5)

  • 面白さ:★★★☆☆
  • ホラー度:★★☆☆☆
  • グロ度:☆☆☆☆☆
  • サイコ度:★☆☆☆☆
  • ミステリー度:★☆☆☆☆
  • サスペンス度:★☆☆☆☆
  • アクション度:☆☆☆☆☆

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【シリーズ過去ログ】

(続き)ネタばれ






【DV現場】

隠しカメラの映像。20:15夫帰宅。夫:宋野登津雄(ソウノトツオ)氏。落ち着かない登津雄氏。どこか不機嫌そうだ。腫れものに障るような応対をする真津さん。そのまま夕食シーン。
夫「おかずの量が多くない」
妻「安売りしてたからさー」
夫「(餃子の)皮も作ったの?」
妻「?違うよ」
夫「そっか」
夫「ラー油ある?」
妻「ごめん忘れちゃった」
夫「無いの?」
⇒怒りの噴火レベルが上がってくるのが判る

突然食卓の物を投げつける登津雄氏。
夫「餃子にはラー油って決まってんだろーがぁー!!!」
⇒フイタw華麗な決め台詞だwwこれが魂の叫びかwww

泣き崩れてひたすら謝る真津さん。

【あくる日】

古茂田氏は常態化していることを確認したいと申し出る。真津さんは今日も?と不安(つか疑問?)なそぶり。ジャーナリスト生命をかけても守ると古茂田氏。

⇒なんかトラウマQのヤバイ家に似ているストーリー展開

【イジメ】

古茂田氏の過去のイジメドキュメンタリ映像が挿入される。イジメを受けている女生徒やリーダーの女生徒に取材する古茂田氏。結局イジメしていた女生徒を焼き殺し、イジメられていた女生徒自身も焼身自殺。

【上機嫌な夫】

引き続き隠しカメラで監視する古茂田氏。しかし登津雄氏は仕事が上手くいっているようで上機嫌。一向にDVとなる雰囲気にならない。

【きっかけ】

一週間後。相変わらず仲が良い夫妻に古茂田氏が行動を起こす。古茂田氏は真津さんに電話で指示する。
「このままだと赤裸々な姿か撮れない」「旦那さんが怒るようなことを言え」
古茂田の督促もあり真津さんは上機嫌な登津雄氏におずおずと話しだす。
「あのね。殴ったところが痛いの」「原因を問われるから病院に行けない」「だからこれ以上は殴らないで欲しい」
沈黙する登津雄氏。ビールの注がれたコップをあおると突然立ち上がる。「俺が悪いのか!」とビール瓶を手に迫る登津雄氏。ひたすら泣いて謝る真津さん。ビール瓶を冷蔵庫に投げつけ憮然とする登津雄氏。

⇒ワザと煽る古茂田の行動に嫌悪感。
⇒ビール瓶の割れ方が偽物だね。本物の瓶はあんな粉々に砕け散らないっしょ。

【夫の怪我】

10日後。登津雄氏が轢き逃げにあい足を怪我。入院する。真津さんが「交通事故は私のせいかもしれない」と語る。曰く、1か月位前暴力がひどかったころ、ネットで「復讐サイト」に殺害を依頼したと。復讐専門サイト「シエロ」。依頼直後に取り消しをお願いしたが返信が無いとのこと。

やがて登津雄氏は無事退院してきたが、彼のDV行為は収まらなかった。
しかし数日後。今までのことを謝る登津雄氏。今回怪我をして真津さんが大切だと判ったと。一件落着?

【デスリミット発動】

数日後、真津さんのもとに闇サイトからメールが届く。そこにはデスリミットが発動し、3日以内に望みがかなうとある。古茂田氏が旦那を監視する。

⇒古茂田氏の行動基準が気持ち悪い。

【エンディング】

1日目、2日目と特になし。
迎えた3日目。23:40に登津雄氏が帰宅。相変わらず上機嫌で仲は良い。
夫婦で食事をしていると呼び鈴。登津雄氏が出る。怒声と物音。カメラに映されていない。カメラに向かって助けを求める真津さん。カメラの前から動かない古茂田氏。
⇒古茂田氏のヘタレっぷり。というより決定的スクープを押さえてやろうとしているのか?

静かになったところで古茂田氏が部屋に駆けつける。部屋の鍵は開いている。入るが誰もいない。そこに電話。古茂田氏が出る。すると。。。

「残念でした古茂田さん」
「あなたはテストに全て不合格」
「粛清されるのはあなた」

短い古茂田氏の悲鳴と共に映像が乱れ。。。
以後古茂田氏は消息不明。
⇒ラストの電話の演出は良かったな。

【エピローグと小ネタ】

1ヶ月後。件のマンションをスタッフが訪れるが、引っ越した後でもぬけの殻。

  • 夫婦の名前が貼られたコルクボードが映され、テレビマンはよく逆に読むとナレーション。
    そうのとつお⇒夫の嘘
    そうのまつ⇒妻の嘘
  • 怪我した足が左右異なる
    ⇒怪我は偽装されたもの
  • テストペーパー
    古茂田の評価⇒不合格
    復讐⇒執行

⇒テストペーパーのネタ振りは無かったような気がする。
⇒結局イジメ問題をスクープした古茂田氏に対し、過剰な報道により被害を受けた犠牲者(の親族?)による復讐という話しなんだろう。
⇒しかし当時のイジメと今回の夫妻の関係が不明だ。小ネタは仕込んであるが気付いていないだけなんだろうか?

以上です。