制作年:2005年(日)
監督:長江俊和
収録時間:46分
カテゴリ:ホラー/フィクション
【総括】
フェイクドキュメントのシリーズ4作目。諸般の事情により公開されることが無かったフィルムを再編集した、とされるフィクション作品。短時間でまとめられていてお手軽に見ることが出来るシリーズだ。
今作では隣人とのトラブルが取り上げられる。隣人から執拗な嫌がらせを受けている一家の取材過程だ。実際、きっかけはどこにでもころがっているような話なので興味半分。サブタイからも、なんかこうバタバタドロドロ、目には目を、くんずほぐれつといった内容を期待したのだが、割と静かに話が進んでゆく。静かすぎて面白みが欠ける内容だった。
【ストーリー】
2003年9月。舞台は千葉県千葉市郊外。そこに住む森下家は3人家族。
夫:仁志(39)
妻:森下利香子(34)
長男:元気(8)
一家は隣に住むUさんから嫌がらせを受けている。以前は親しかったというUさんとの間に何があったのか?
※「続き」にネタばれ
【感想】
全体としてダラダラ感が残った作品。メリハリも無く緊迫感も感じられない。ラストも直球カルトオチみたいな感じだし。尤も。ラストを除き現実はそんなもんなのかもしれない。その点ではリアリティがあるともいえる。んで「知らぬは旦那だけw」ってところに若干の恐怖を感じずにはいられない。
しかしこのシリーズ記号が好きだな。1作目は「Z」、本作は「X」。記号に何らかの意味を持たせてチラつかせる。おかげで話は判り易くなっている。まとめ映像もあるしね。
【評価】
総合評価:★☆☆☆☆(1.5)
- 面白さ:★☆☆☆☆
- ホラー度:★☆☆☆☆
- グロ度:☆☆☆☆☆
- サイコ度:★★★☆☆
- ミステリー度:☆☆☆☆☆
- サスペンス度:☆☆☆☆☆
- アクション度:☆☆☆☆☆
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【シリーズ過去ログ】
- 放送禁止 [2011.10.15]
- 放送禁止 2 ある呪われた大家族 [2011.10.29]
- 放送禁止 3 ストーカー地獄編 [2011.11.2]
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【冒頭】
隣家から受けている嫌がらせを紹介。庭にゴミを撒かれたり、家庭菜園に薬剤を撒かれダメにされたり、門扉に悪意あるビラを貼られたり。その隣家からは大きな音で狂言が聞こえてくる。さらに取材中に窓ガラスを割られたりする。
⇒狂言は全く詳しくないんで本作内容との関連は不明。
【嫌がらせの理由】
隣家は数年前にご主人が亡くなられ、その後奥さん(Uさん)が信仰宗教に嵌る。利香子は勧誘されたが断る。が、それ以降Uさんの態度が豹変する。
一連の嫌がらせがUさんの仕業であることは明らかなのだが確証が無い。そのため番組サイドが森下家に監視カメラを設置する。結果はスグに現れる。監視カメラがUさんの嫌がらせ行為の現場を捕える。
【突撃!Uさん宅祭壇前】
スタッフは隣家を取材しようと訪れるが、いきなり水をかけられ一時撤退。再訪し取材を説得するスタッフ。なんとか了承を得て取材開始。
祭壇を前にUさんは「あの家には悪魔が憑いている」という。森下家が越してきてから夫も死んだと(死因は急性心不全)。また仁志は不倫しているとも。Uさんは「森下一家を呪い殺す」と語る。
【和解⇒結末】
証拠をもとに夫婦でUさん宅を訪れるとあっけなく和解。
だが。。。
1ヶ月後。Uさんからもらったお菓子を食べた元気が高熱を出す。隣家を訪れ糾弾する仁志だが、Uさんが呪文を唱え出すと突然苦しみだして死んでしまう。死因は急性心不全。Uさんの旦那と同じ。
⇒ちょっとだけ仁志=悪魔の構図が頭をよぎる。
【X】
- 嫌がらせを行為の後、中空に「X」の文字を描くUさん
- U家の祭壇に「X」の紋章、そしてその脇に茶色のマグカップ
- 茶色のマグカップでコーヒー?を飲む旦那
- 画用紙にひたすら「X」の文字を書く元気
- 仁志が倒れた後、中空に向かって「X」の字をなぞる利香子と元気
- 死亡原因の所見を話す担当医の背後、額に入れられた「X」の文字
- 仁志の死後、利香子の元を訪れると部屋に「X」の紋章
- 監視カメラには軒先で仁志が未だ不倫している映像
⇒結局のところ
「利香子は既に入信していた」
「不倫を続ける夫を教団ぐるみで殺した」
「Uさんの旦那も同様に殺された」
でFA?
以上です。
あの流れてきた曲は「蟷螂かまきり」で、息子・元気がオスメスペアのカマキリを飼っていたけど、最後にオスのカマキリが死んだ事を匂わしていたので、オスは交尾の後は死ぬ→不倫している夫は要らない→殺害
なのかなぁと思います。
放送禁止シリーズは大家族と大家族の劇場版が好きです。
それでは失礼しました。