201111_mecha3

めちゃ怖 3 [DVD]
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制作年:2009年(日)
制作:那須千里
監督:山下敦弘
収録時間:88分

カテゴリ:ホラー/ドキュメント(検証系)

【総括】

シリーズ3作目。元々笑える心霊DVDと聞いて視聴を開始した作品。ゲラゲラとまではいかないまでもいい感じで笑えた。

構成はシリーズ共通。
第一部は心霊会議。パネラーはこれもシリーズ共通(つかまとめて収録しているんでしょ)で、山下敦弘氏、森達也氏、住倉カオス氏、小池壮彦氏(紹介順)の4名。
第二部はSRI(超常現象噂調査隊:Supernatural Rumor Investgators)による検証映像。今回は霊能者を呼んで霊を映像に収めようとする。
第三部に小池氏の怪談。
最終部は住倉氏提供の投稿映像。

メインはSRIが体当たりで検証する「霊能力を持つ男」。超能力(霊能力)実験とか。懐かしいなぁ。でもって興味をくすぐる。ネタ振りから意外な方向へ進む過程はGOOD。山下監督は前回ラストの失踪から無事帰還した模様。唯一の隊員、野嵜さんも回復したみたい。
まあ全編ガチ映像でないことは間違いない。どこまでフェイクなのか?全部なのか?とかあまり考えずにネタとして観るのが吉でしょう。

ではネタばれ進行で紹介。

【#1:心霊会議】

◆樹海の恐怖
山下氏が樹海に行ったことが無いと語る。
⇒前作で住倉氏案内の元行っているのにね。まあ収録時点では行っていないんだろう。

◆謎の心霊写真
住倉氏が樹海で撮影した、生肉を掴む手が映っている写真の話し。
⇒コレ別の作品で観たな。小池氏とのやり取りが笑えた。
小池>アレ、ホントに起こったの?
住倉>ホント

◆霊能者とシャーマン
森氏の体験談。ブリヤート共和国でシャーマンをロケハンした時の話し。
⇒「ブリヤート共和国」を知らないので軽くググる。wikiによると「ロシア連邦を構成する共和国の一つ。東シベリアのバイカル湖の南東部に位置する。」。

◆透視と霊能力
高知の霊能者が殺人事件の死体遺棄現場を当てたとの話し。

【#2:霊能力を持つ男】

今回SRIが訪れるのは青木ヶ原樹海。霊能力者:出口平源氏の案内で、自殺者の遺体捜索、および、死者との交信を目的とする。
。。。と、書きだしたのはいいが、思いのほか長文になってしまった。ここでは概要だけ触れて、詳細は「続き」に書きます。

[概要]
樹海収録後、スタッフの元に出口氏の出演料の請求書が届く。しかしその金額は法外なソレだった。スタッフは出口氏の能力の真贋を図るためトラップを仕掛けるのだが。。。

[感想]
語弊があるかもしれないが、「間抜け」なコトを「真面目」に取り組むアホらしさが笑えるといった感じだ。話しはダラダラした感じも少なく飽きることは無いと思う。

【#3:小池壮彦の怪事件簿「霊能力者」】

読者から「家で不思議なコトが起きるので見に来て欲しい」とのメールで取材した時の体験談。

関東地方で近くに大きな川がある旧家で、家で変なモノを見るとのこと。例えば、投稿者の兄が深夜2階の自室で勉強していると、窓の外に青い女の子の顔が浮かんでいるのを目撃する。また投稿者も寝ていると、小さい女の子が机の上に立っているのを見たという。その他にも大雨でも絶対に濡れない庭の祠に掲げられた注連縄(しめなわ)や、必ず事故が起こる道もあるという。小池氏が取材に訪れた時も、早速事故が起きたそうだ。

現場に到着すると大きな蔵があり、その裏手にいわくありげな古くて小さな祠があった。

家族に話を聞くと母親は全く不思議なコトを経験していない。そして祖母の話しの中で過去人身売買の風習があり、蔵の裏手の水路に身投げした子供がいたことが判る。祖母も兄達が見た女の子は身投げした娘なんだろうと語る。

小池氏は往々にして霊体験をしていない「母親」がキーマンとなる場合が多いと話す。そして、霊体験をしていない=霊感が無いことではないと。媒体として霊障を起こしているケースもあるというお話し。

取材後、母の運転で送ってもらう途中、後から車に突っ込まれたそうだ。どうやら事故は母親ばかりが起こすらしい。

【#4:解禁!!恐怖投稿映像】

住倉氏の元に寄せられた投稿映像を紹介。

  1. コンビニ
    コンビニの監視カメラ映像。店内をうろつく黒いモヤ。
    ⇒じわっとくるかな。
  2. 人形供養
    心霊スポットマニアから提供された映像。人形供養を行っている東北の神社。祠に祭られている人形をカメラが映していると突然人形が倒れる。次に吹き飛ぶ。
    ⇒人形の表情が強烈に不気味。これだけでお腹いっぱい。
    ⇒飛ぶシーンは何かに引っ張られているようにも見えるが。
  3. ガールフレンド
    彼女と二人で部屋飲みしている映像。彼氏が席を外した隙に彼女の姿が消える。後で映像を見ると、彼氏の携帯電話が鳴りクローゼットを開けて音源を辿る彼女。突然クロゼットの中から人影が出てきて中に引きずり込まれる。クローゼットが閉まり、部屋には誰も居なくなった。
    ⇒んまあそれもありかなと。

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【シリーズ過去ログ】

(続き)






【#2:霊能力を持つ男(詳細)】

二転三転するので勝手に段落を分けて紹介。

  1. 青木ヶ原樹海
    出口氏先導で遊歩道を逸れて樹海内に入る一行。遺品と思われるモノがいろいろ見つかる。
    -運動靴:出口氏が霊視>一家心中、家族は5人
    -包丁:同霊視>男女のもめごと。女が男を刺し男だけ死んだ
    -チェーンロック:同霊視>50代男性。首吊り自殺。1年くらい前
    -フランス人形と薬瓶(睡眠薬):同霊視>自殺を考えていた女性、死亡
    途中で野嵜隊員が体調不良を訴え退却。
    ⇒単純な疑問なんだが、遺体が無いということは回収済み。なのに遺留品だけ残されることってあるの???。。。まいっかw
  2. スタッフ事務所
    2週間後。事務所に出口氏から請求書が届く。額面2,509,500円ナリ。
    「ありえない金額www」と山下氏。明細には「基本料」36マン、「御魔除け料」18マン、「追加特別診療費」30マン×6で180マン等。
    中でも「追加特別診療費」に心当たりが全く無い。野嵜隊員を呼び出し確認。どうやら彼女は取材後出口氏の御祓いを受けていたようだ。その回は6回と数字も合致する。御祓い(と称している)では、風呂入って、白い着物着せられて、お神酒飲ませれ、聖水かけられ。あと、一緒に寝ましたとかwww
  3. 心霊プロファイリング?
    スタッフは出口氏に未解決殺人事件のプロファイリングを依頼。ようは金額の妥当性を確認するため、出口氏が「本物」かを確かめるってこと。取り上げたのは「綾瀬看護婦バラバラ殺人事件」。
    -事件概要:2004年4月19日。東京都足立区綾瀬の川北公園で須永響子さん(当時26歳)の頭部、その後近隣でに胴体、足が発見された事件。
    出口氏に被害者の写真を提示。写真には被害者と共に男性が写っている。出口氏は霊視により写真に一緒に写っている男性が犯人と断定。現在、北海道にいる。快楽殺人者で被害者とはネットを通して知り合う。年齢30歳前後。名前に「竹」の字が付く。首に大きな痣がありホストクラブ勤務。とかなり絞られた。
  4. 真相
    ここで山下隊長に促されて2人の男女が入室。それは被害者の女性と、一緒に写っている男性(犯人役)であった。事件はスタッフが作ったもので、出口氏を嵌めるために演技したと種明かし。
    その上で出口氏の霊視は「信用できない」とバッサリ。「払え」「払わない」の水掛け論になる。最終的に霊能力を証明できたら料金を支払うこととしてこの場はお開き。
    ⇒面白くなってきた。確かに「竹」の字が当たっているところが微妙な感じを出している。それと被害者女性役は那須さんですよね。
  5. 降霊の儀式
    5日後。出口氏から連絡が入る。「降霊の儀式」を行うとのこと。場所は富士五湖(のどこだ?)。現地に到着すると、出口氏は既に準備を終えている。何か不機嫌。どうやら約束の時間は22時。スタッフが到着したのが0時過ぎ。遅刻したようだw
    ここでも子供の言い合い。スタッフが遅刻した理由として出口氏から送られてきた地図では現場が判らないと。どうやら送られてきたFAXには、地名も書かれていない手書きの地図だった模様。
    儀式開始。スタッフは寒すぎるのでカメラを置いて車内待機。2時間ほど経過したところで車に寄ってくる出口氏。曰く「祭壇の蝋燭の間に白い靄がよぎった」「霊の第一群が来た」とのこと。しかし映像では確認できない。続行。
    ⇒出口氏曰く「富士山が口で樹海が肛門」でその間を霊が通るらしい。もはや理解不能。
    ⇒果たして250マン払うことになるのか?ギスギスした人間関係がいい感じ。もはや心霊でも何でもないwww
  6. 結末
    既に5時を過ぎて夜明けも近い。変化は無い。「そろそろやめよう」と山下隊長が言うが、野嵜隊員は「もう30分だけ待って欲しい」と頼み渋々6時までで了承。
    6時になり夜も開けたようだ。山下隊長は儀式を続ける出口氏に「一晩つきあったが霊的なモノが映っていない」と撮影終了を告げる。しかし出口氏は「たかだか6時間で諦めるのか?」と継続に意欲を示す。ここで野嵜隊員が再び「あと10分だけ」と言いだし待つことになる。儀式を再開する出口氏。野嵜隊員の様子がおかしい。と、出口氏と一緒になって儀式を始める野嵜隊員。山下隊長唖然。
    さらに10分経過。「もう終わっていいっすか?w」と山下隊長。「カメラの前に写らない。ゆえに請求金額は一切払いません」とまとめに入る。すると野嵜隊員が空中に「何かある」と言いだす。確かに朝日に浮かぶ富士山の右側に小さな米粒にような物体が浮いている。UFO?
    出口氏も唖然と見つめる。ソレは野嵜隊員の指さす通りに動く。一同がソレに見とれる。ふと山下隊長が野嵜隊員に目をやり、彼女の目がおかしいことに気付く。カメラが映すと彼女の左目は小さくなった黒目だけがころころ動いていた。
    ⇒お金は支払われたのかが気になる。

以上です。