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トラウマQ かなりヤバイ家 [DVD]
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制作年:2011年(日)
監督:長江俊和
収録時間:44分

カテゴリ:ホラー

【総括】

シリーズ2作目。フェイクドキュメント作品。
1作目の出来から若干の不安を覚えつつも視聴。

結果、前作より面白かった。

フェイクを含めた心霊ドキュメントものに良くあることだが、カメラの隅にチラつく異常現象も効果的だ。そして自然と探してしまう自分に気付く。
サブタイの「かなりヤバイ家」。視聴後に改めて思い返すと意味深だと思う。家系ホラーかと思うとそうでもない。どこまでが心霊で、どこまでがリアルなのか。曖昧な部分を曖昧にしていることが逆に面白くしているのだと感じた。ストーリーがつまらないと曖昧さが鼻につく(重箱の隅をつつきたくなるような感覚)ことがあるのだが、本作は短時間であることも手伝ってサクッと観ることが出来た。

【ストーリー】

霊能力者:木刀五樹(キトウイツキ)が、怪異に悩まされているという篠井家を訪れる。そこでカメラが捕えた異常現象とは。そして。。。

※「続き」にネタばれ

【感想】

いたるところに小ネタが仕込んであり油断が出来ない(笑)。細かいので見落としてしまいがちだが、後ほど振り返ってくれるので安心して(?)観ていられる。ラストも捻りが効いていて、「そうくるかぁ」といった感じ。悪くない。何よりテンポが良いので集中して観ることが出来る作品だった。

次作もあるようだし観ることでしょう。

【評価】

総合評価:★★★☆☆(3.5)

  • 面白さ:★★★☆☆
  • ホラー度:★★★☆☆
  • グロ度:★☆☆☆☆
  • サイコ度:★★☆☆☆
  • ミステリー度:★☆☆☆☆
  • サスペンス度:☆☆☆☆☆
  • アクション度:☆☆☆☆☆

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【シリーズ過去ログ】

(続き)ネタばれ






【オープニング】

家族の食卓風景。好物にはしゃぐ子供の背後。隣の部屋の天井に人の姿が映されている。この家族は行方不明だそうだ。
⇒導入部はおk。
⇒不審な人影の映像がちょっとチープに感じるくらいか。

【TAPE1】

閑静な住宅。昼間。霊能力者:木刀五樹(キトウイツキ)が一軒の家を訪れる。依頼者である篠井奈津。越してきて1年になるが異常現象に悩まされていると告げる。曰く、モノが動いている、家が軋む音が頻繁にする、など。
2F寝室に上がるとカメラにノイズ。部屋を出たとたんに奈津が泡吹いて失神。階段の途中にある電燈に腕のようなモノ?が伸びている。意識を取り戻した奈津に、木刀は霊の正体を調べるため定点カメラの設置を打診する。
⇒わりと冷静で失神に至った理由を聞かない木刀に軽く違和感。

【TAPE2】

旦那登場。篠井耀一。定点カメラの設置を依頼する木刀。一方旦那は懐疑的な顔。話の途中で奈津を連れて席を立つ耀一。隣のキッチンで妻を殴りつける耀一。木刀が止めに入る。奈津を殴るたびに映像が明滅する。散々奈津を殴ったあと部屋を出てゆく耀一。泣きながらカメラ設置は無理と奈津。
⇒リアルDV。観ていて気持ちのいいもんじゃない。

【振り返り】

これまでの映像を遡って振り返り。

  • 妻を殴る旦那のシーンで画面が不自然に明滅
  • 2F寝室で画面に軽いノイズ
  • 最初に訪れた時、玄関の鏡に寝そべってコチラをみる女性の姿

⇒玄関気付かなかったわー。さすがに小ネタ仕込んであるだろうと思って警戒していたんだが。
⇒でもTAPE1の奈津が失神した後に、一瞬だけ映された階段上の腕のようなものは何だったんだ?ネタではあるが、あえてスルーしたと見るのが妥当か。

【TAPE3】

カメラ設置が許可されたと連絡を受け木刀が篠井家を再訪する。リビング、台所、廊下、寝室の4か所にカメラ設置。定点カメラが食卓風景を映す。先の暴力が嘘のように仲良く焼き肉を食べる夫婦。
⇒肉だらけの焼き肉ww
⇒などとと思ってたら、この映像が後ほど意味を持ってくるとは。

【定点カメラ映像】

  • 2:07am廊下
    ラップ音、宙を舞うオーブ
  • 3:21am寝室
    人形が歩きだす⇒落ちる
    花瓶が割れる

花瓶が割れた時点で奈津が悲鳴をあげて飛び起きる。落ちた人形の両目が黒く潰されていた。
⇒細かいけど人形の動きが不自然。明らかに何かに引っ張られているように見える。どうせなら自らの意思を持って「歩く」ような演出の方が面白いのに。

【TAPE4】

数日後、木刀が解析結果を報告に篠井家を訪問する。
⇒あれっ?階段下になんかいるよね?

木刀はこの家が悪霊の巣窟となっており、奈津に一刻も早く出ることを勧める。曰く、古代祭祀の遺跡跡で邪気を封じ込めた場所に建てられた家であること。また5年以上長く住んだ人はいないと。木刀は奈津の身が心配と、耀一と別れるように諭す。
⇒木刀ちゃん、下心みえみえ~。

木刀は奈津に30年前の新聞記事を見せる。それは子供を残して両親失踪した事件が書かれており、この取り残された子供が耀一だった。
⇒こうからめてくるかぁ。少し意表を突かれた。

連れ出して欲しいと泣きだす奈津。抱き合う二人。。。
旦那登場。
⇒お約束ですね。

【ラスト】

激怒した耀一は奈津を部屋から引きずり出し玄関で殴り飛ばす。木刀が後を追い、激昂する耀一に30年前の事件のことを問いただす。「何故戻ってきたのか」と問う木刀に、耀一は「親孝行のために戻ってきた」と薄笑いを浮かべながら答える。そこに木刀の背後、階上から老婆が遅いかかる。老婆は木刀の喉笛を噛み切ってそのまま貪るように喰らう。

木刀絶命。

その光景を笑いながら見つめる夫婦。
笑いながらもっと殴ってとせがむ妻。
笑いながら殴る夫。

暗転。。。

【エピローグ】

夫婦の夕食風景。今日も焼き肉のようだ。耀一と奈津は「おいしい」と言いながら肉を食べる。途中お母さんが呼んでると席を立つ奈津。
⇒おいしく頂いているお肉は?食肉なのか、それとも。。。

場面が変わりキッチンを浮遊するオーブの映像。カメラがズームする先。食器棚に木刀の頭がしまわれている。

⇒いろいろな意味で「ヤバイ家」なところが面白かった。

以上です。