制作年:2003年(日)
監督:長江俊和
収録時間:46分
カテゴリ:ホラー/フィクション
【総括】
トラウマQの長江監督繋がりで視聴。
TVシリーズ(不定期放送)のDVD化作品で、所謂フェイクドキュメントだす。
詳細はネタばれになるので伏せるが、最低限の情報として心霊ネタでは無い。
思いかえすとトラウマQの映像特典で、長江監督がTV放映が故に「放送禁止」で出来なかった演出を施したようなことを言っている。確かに本作を観て「ここでフレームアウトはないだろう」みたいなシーンは見受けられ、過激な演出は(故意に)控えていると感じる。
何より時間がお手頃で、短時間の割にまとまっていると思った。
【ストーリー】
幽霊が出ると言う噂の廃ビルを訪れた男女4人が次々と失踪する。スタッフは残された男性のインタビューをきっかけに取材を開始する。しかし確たる手がかりをつかめないまま、ついにこの男性も失踪してしまう。やがて廃ビルのオーナーから不可解なコトを聞き付けるのだが。。。
※「続き」にネタばれ
【感想】
いきなり大声を出したりするドッキリには苦笑。
また、来るぞ来るぞと思わせておいて、やっぱり来るところにまた苦笑。
さらにそれにビクッとしてしまう自分に苦笑。
本作のイチオシは財前さんか。廃ビルの管理会社に勤めている初老の男性。こういう演出って不気味さという意味で、ものすごく気になる。ワザとピンボケさせているところが逆に効果的。
識者のインタビューなどを交えてドキュメンタリー性を強調している。それ自体は基本なんだろうが、UFO研究している大学教授ってやつは行き過ぎかと思うが。
作中のインタビューシーンがぎこちなかったのは残念。芝居がかっているというか。
あと取材リポーターの佐伯円さん。どっかで見たことあるんだけどなぁ。
【評価】
総合評価:★★☆☆☆(2.5)
- 面白さ:★★☆☆☆
- ホラー度:★★☆☆☆
- グロ度:☆☆☆☆☆
- サイコ度:★★★☆☆
- ミステリー度:★☆☆☆☆
- サスペンス度:☆☆☆☆☆
- アクション度:☆☆☆☆☆
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(続き)ネタばれ※敬称略
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【オチ】
うーん。宇宙人オチといったところか。どことなくカルト色が濃いのだが。
【Z】
唯一の手掛かり。失踪した男女が訪れた廃ビルの壁に大きく「Z(黒字)」の落書き。そして前田のノートに殴り書きされた赤い「Z」の文字。
最終的に意味不明なまま。最も文字自体の意味は不要な展開だが。
【自称超能力者】
ビルのオーナーから、突然姿を消した小さな出版会社があるとの情報を受ける。その出版社の代表が自称超能力者の藤堂。芸名:乙骨瞬時。
【ラスト】
取材スタッフは藤堂の山荘をを訪れる。インタビューに答える藤堂は、「彼ら」のおかげで能力に目覚めたという。藤堂は取材スタッフの前で黙とうし、宙に向かって「Z」らしき文字をゆっくりと何度も描く。するとテーブル上にあったカップやツボ、額が砕け散る。所謂サイコキネシス。
藤堂は取材プロデューサーの頭も破壊しようとする。逃げるスタッフの前に作業服姿の男(顔は映されないけど財前なんでしょう)。落としたカメラは誰もいない場所を映し背後で悲鳴。
【エピローグ】
取材スタッフが藤堂の元を訪れた日、付近ではUFOの目撃が確認された。
【財前】
彼が出没した場面。当作品では一番気持ち悪かったシーン。
- スタッフが廃ビルを初めて訪れた時に、管理会社の担当者として初めて作業着姿の財前が現れる。
- 大橋に連絡がつかなくなった後、彼のアパートを訪れた取材スタッフ。2階の部屋に向かう途中、カメラが一瞬地上を映すのだが、作業着姿の財前らしき人物がコチラを見上げている。ピントはぼけて判然としない。
- 再び廃ビルを訪れてビルの前でレポートする取材スタッフ。道路を挟んだ向かい側にコチラを見つめる作業着を着た財前らしき姿。やはりピンボケで判然としない。
- 藤堂の山荘を訪れた取材スタッフ。山荘入り口脇に立ってコチラを見つめる作業着を着た財前らしき姿。これもピンボケ。
- 藤堂宅から逃げるスタッフの前に立ちふさがる作業着の男。
- 本作スタッフが廃ビルを訪れると、財前が寄ってきて撮影しないように咎めて終わり。
財前。頭文字は「Z」。ってことなのかしらん。
以上です。