201108_exsosism
エクソシズム [DVD]
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制作年:2010年(スペイン)
原題:La posesion de Emma Evans
制作:フリオ・フェルナンデス
脚本:ダビ・ムニョス
監督:マヌエル・カルバージョ
収録時間:101分

カテゴリ:ホラー

【キャスト】

  • ソフィー・ヴァヴァスール
  • スティーヴン・ビリントン
  • リチャード・フェリックス
  • ジョー・アン・ストッカム

【総括】

『REC/レック』のフリオ・フェルナンデス製作と聞き、結構期待しての視聴。結果はまずまず面白かった。絶賛はできないが、少なくとも「外れ」ではないといった感覚。この感想は直前に視聴した『ザ・クロス エクソシストの闇』の反動からかもしれない。もし直前の作品が異なっていたら、期待値が大きかった分過小評価になっていたかもしれない。あとスペイン映画であるが、英語音声だった。

物語はオーソドックスな悪魔祓いモノ。しかし元祖『エクソシスト』や『オーメン』で感じた悲痛な雰囲気はあまり感じない。確かに暗い雰囲気を纏ってストーリーは進むが、淡々と時間が過ぎてゆく感じだ。それに違和感を感じることは無く、約100分という時間を長く感じることも無かった。

【ストーリー】

15歳の女の子エマの身辺に、ある日を境に記憶に残らない異常なコトが起き始める。最初は否定していた家族も、徐々にエスカレートしてゆく異常事象がエマに取り憑いた悪魔の仕業と考えるようになり、神父である叔父のクリスに救済を求める。クリスはエマに取り憑いた悪魔を祓おうとするのだが。。。

※例によって「続き」にネタばれです。

【感想】

正統派の悪魔祓い映画。ただインパクトでは『エクソシスト』の方が上か。本作はそれなりに面白いと思うが、反面『エクソシスト』を観たら本作を観なくてもいいみたいな感じもある。正直なところ物足りないのだ。いろいろな形で一通り悪魔の邪悪さは表現されているが、斬新な演出は見当たらなかった。また、クリスと悪魔との対決シーンが少ない。まあこれには理由(ネタばれなのでここに書くのは控える)があるのだが、それがハンデとなってもう一つ盛り上がりに欠けたのだと思う。あと「なぁなぁ」な感じのするエンディングはチョット不満。ラストでいきなり話しが途切れる感じ。もう少し捻ってもよかったのではないか。
まあ『エクソシスト』と比較するのは酷かもしれない。単体で俯瞰すれば結構面白い映画だと思う。

それにしてもスペインのホラー映画は「外れ」が少ないなぁ。まあ相性がいいだけなのかもしれないけど。

さて。前回レビューの「ザ・クロス云々」、今回の「エクソシズム」に続いて、「エクソシスト」モノが続いてリリースされる模様。8月中旬に「ザ・ライト エクソシストの真実」、9月下旬に「エクソシスト 祓魔師」(コレ邦画)。特に「ザ・ライト云々」は、「ハンニバル」のレクター博士役であるアンソニー・ホプキンス、そして何より大好きなルトガー・ハウアーが出演しているので、一連の作品で最も期待している。あまり期待しすぎると駄作だった時のダメージが大きいとは思いつつも今から楽しみデス。

【評価】

総合評価:★★★★☆(4.0)

  • 面白さ:★★★★☆
  • ホラー度:★★★★☆
  • グロ度:★★★☆☆
  • サイコ度:★☆☆☆☆
  • ミステリー度:☆☆☆☆☆
  • サスペンス度:★☆☆☆☆
  • アクション度:☆☆☆☆☆

グロ度は「虫」がでていたので+1。

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(続き)ネタばれ






【主な登場人物】

  • エマ・エヴァンス:主人公、悪魔に取り憑かれる
  • ジョン・エヴァンス:エマの父、何らかのライター
  • ルーシー・エヴァンス:エマの母、製薬会社(?)の研究者
  • マーク・エヴァンス:エマの弟
  • クリス:エマの叔父、神父
  • アレックス:エマの男友達
  • ローズ:エマの女友達
  • アナ:過去にクリスが悪魔祓いを手掛けた女の子、死亡
  • エニス:神父、クリスの師

【犠牲者たち】

  1. カウンセラー(♂)、死亡
    催眠療法を試みるエマ。治療が終わる(気が付く)とカウンセラーが足元で死んでいる。死因は心臓発作。
    ⇒いかにも胡散臭そうな医師。エマを見る目が好色。
  2. マーク(1)、未遂
    入浴中のマークのところへエマがモノを取りに入ってくる。ふざけて湯船につかるマークをくすぐる。やがて取り憑かれたようにマークを頭を水に沈める。すんでのところでエマが自分を取り戻す。
  3. ルーシー(1)、未遂
    母親と一緒に食事を作るエマ。屈んだ母親の頭に沸騰した湯を湛えた鍋をかけようとするがマークに止められる。エマは卒倒し、家族の目の前でそのまま宙に浮く。
    ⇒王道だ。ここら辺の演出はゾクゾクした。
  4. ジョン(1)、未遂
    悪魔祓いの最中。エマの悲鳴に飛び込むジョン。ジョンは椅子に縛られ助けを請うエマの姿にクリスの制止を聞かずエマを解放しようとするが、エマに足で首を絞められる。クリスがエマにクロスを押しつけることでジョンは解放される。
  5. アレックス、重体
    アレックスの運転する車に乗ったエマは。アレックスはクリスを狂信者扱いで話す。エマがふと運転中のアレックスを見ると、彼の口から虫が這い出ている。取り乱すエマ。そのまま車は街路樹に激突しアレックスは重体。
    ⇒傍観者としては一方的にエマが悪い。悪魔祓いの件は誰にもしない約束なのに簡単にアレックスに話してしまう。ということは悪魔の存在にエマが納得していないということか。
  6. マーク(2)、死亡
    庭でサッカーを興じるマーク。エマは足元に転がってきたボールを外に蹴りだす。一旦庭先で停まったボールがひとりでに車道に転がる。マークがボールを追って道路に飛び出すと、そこに車が来て。マーク死亡。
  7. ルーシー(2)、入院
    マークを失い憔悴したルーシーはエマにハサミを振りかざす。幸い外れるが、今度はハサミで自分の腹を刺す。
    ⇒キズは浅そうだ。
  8. ジョン(2)、死亡
    エマ(悪魔)に自分の目的を看破されたクリス。クリスはエマに襲い掛かり首を絞める。そこにジョンが帰ってきてクリスに殴りかかる。とっさにクリスはナイフでジョンを刺し殺す。

結局生き残ったのはエマとルーシー。ただルーシーは精神に異常をきたしたようで、ルーシーの乗った車いすを押した映像で終わる。

【なぜエマは取り憑かれたのか】

召喚儀式はクリスの間接的な誘導によるもの。エマの根底に思春期特有の家族への反抗があった。家族から解放されたいとエマは望み、クリスに教えられた方法(自らの血で魔方陣を描く)により悪魔は召喚された。

【エマに取り憑いた悪魔】

不明。映画上で明確に語れない。ただアイテムとして「羽虫」が出てくる。この「羽虫」に関係した悪魔かもしれない。ちなみに「羽虫」が何かはわからない。見たことのある虫ではあったが名前が判らない。イメージとしてゴキブリの足をチョット長くした感じ。気分のいい映像でないことは確実。

【クリスの目的】

クリスがエマに対して悪魔祓いと称して行っていた儀式は、取り憑いた悪魔の力を映像に収めることだった。即ち悪魔祓いは行われておらず、撮影するためにエマに悪魔が取り憑くように誘導したのだ。エマに取り憑いた悪魔によりクリスの望みは叶う。これは過去にアナのエクソシズム失敗で失脚した教会での復権を狙ったものであると思う(明確に語られない)。
しかし悪魔の力はクリスの予想を遥かに上回って増大してしまっていた。

【ラスト】

クリスの目的を知ったエマに対して、エマに取り憑いた悪魔はクリスを殺すようにそそのかす。葛藤するエマは、ジョンを刺したナイフを振りかざすと自らの腹を刺す。
次にエマが気が付くと病院のベットだった。傍らにエニス神父がいる。一連の騒動が終わったことと、クリスが自殺したことを告げる。エマに取り憑いた悪魔は居なくなったようだ。

スッキリしない終わり方。悪魔が消えてしまうのは何故なのか、もうすこし捻っても良かったのではないと思える。

以上です。