201108_case39
ケース39 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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制作年:2009年(米)
原題:Case 39
脚本:レイ・ライト
監督:クリスチャン・アルヴァート

収録時間:109分

カテゴリ:ホラー/サスペンス

【キャスト】

  • レニー・ゼルウィガー
  • ジョデル・フェルランド
  • イアン・マクシェーン
  • ブラッドリー・クーパー

【総括】

タイトルとストーリー概要に惹かれて視聴。当然単純な虐待モノ(この表現はチョット嫌だな)ではなくホラー仕立て。ストーリー展開もすんなりと収まっており、また所々にドッキリもあるので、観ていて飽きることは無い。ラストは捻りこそ無いが、ハラハラ感といったサスペンス色を出しているので、テンションが落ちることなく観終えることができた。

似たような設定ではエスターが思い浮かぶ。まあエスターとは決定的に異なるのだが、そこら辺はネタばれになるのでココでは差し控えたい(「続き」に記載)。

ホラーといいつつも怪物(ゾンビ、クリーチャーなど)映像はほぼ無く、ザクザク切り刻んで血がドバドバといった映像も控えめ。結果、ホラーであるものの全体的にマイルドな仕上がり。ただ僕の苦手な「虫系」ネタが盛り込まれている。いつもながらにキモチワルイ。

【ストーリー】

社会福祉士(?)のエミリーは両親から虐待を受けている10歳の女の子リリーを救い、自ら保護者としてリリーと同居することになる。自らを慕うリリーとの生活に満足を覚えるエミリーだが、やがてエミリーの周りに不幸な出来事が続き、次第にリリーの態度も変わってくるであった。

※詳細は「続き」にネタばれとして記載。

【感想】

面白く見ることが出来る作品だった。

バサバサと惨殺する話では無く、心の内側から壊してゆく。まさに「呪い」「祟り」といった感じで、個人的には大好物。タイトルには深い意味は無く、それゆえにたまたま遭遇してしまった不幸を表現したのだと思う。まあインパクトの薄いタイトルで、もう少し突っ込んでもよかったのかもれない(僕は釣られたがw)。

リリー役のジョデル・フェルランドの大きな黒目が印象深い。30デイズ・ナイトのヴァンパイア役もそうだったが、瞳(黒目)が大きい目は無機質で異質な印象を受ける。そのリリーの豹変ぶりも自然で、違和感を感じさせないところが良かった。

【評価】

総合評価:★★★★☆(4.0)

  • 面白さ:★★★★☆
  • ホラー度:★★★☆☆
  • グロ度:★★★☆☆
  • サイコ度:★★☆☆☆
  • ミステリー度:☆☆☆☆☆
  • サスペンス度:★★★☆☆
  • アクション度:★☆☆☆☆

虫系が苦手なのでグロ度は+1。

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(続き)ネタばれ






【カテゴリ】

悪魔系ホラーなんだろう。

レビュー本文ではエスターを引き合いに出したが、その点で決定的に異なる。エスターの悪意が人の範疇(化け物であるとは思うが)であるのに対し、リリーのそれは人外のモノだ。比較するのであれば自らの手を汚さないオーメンのダミアン的な感覚。ダミアンが無自覚のママに周りに不幸をもたらす(そこがオーメンの怖い所であるが)が、リリーは意図的に殺戮を仕向ける。

ただし悪魔的な映像は少ない。その少ない映像も悪魔というよりはゾンビだ。ちなみにモチーフとなった悪魔が何者なのかは物語では語られない。知性は感じるが映像がゾンビなので違和感、というか中途半端で興ざめだ。いっそ悪魔的映像は無くしても良かったと思う。素のリリーでも十分悪意は伝わってくるのだから。

【サリバン家】

リリーの生家。娘を虐待しているとしてエミリーの案件として出てくる。しかし両親はリリーの存在に怯え、隷属しているのが実態だった。両親の部屋には厳重な鍵が設置してある。リリーを誅殺(自宅のオーブンで焼き殺そうとする)する寸前の所までいったが、エミリーに邪魔されてしまう。両親は精神鑑定の元に病院へ収容され、かくしてリリーはエミリーに引き取られる。

【犠牲者たち】

映像として出てくる犠牲者。下記以外も両親の家族がリリーによって殺されたと語られる。

  • ラミレス夫妻
    エミリーの扱っている児童福祉案件の家族。両親の影響で息子ディエゴの素行が悪いとのことでエミリーの登場となる。ディエゴはリリーと同じセラピーを受ける。深夜寝入っている夫妻をディエゴが撲殺する。ディエゴは錯乱状態で病院へ収容。

ディエゴが両親を惨殺する直前に、リリー(正確にはメアリー家)から電話を受けていることが判明する。リリーは電話をしていないと言うが、そのあたりからリリーに対してメアリーの疑念が起きてくる。

  • ダグ
    メアリーの彼氏でセラピスト。リリーとの面談で子供の頃に受けたスズメバチに襲われるトラウマ(恐怖)を話す。その夜、ダグに電話がかかってくる。電話越しにはFAX送信のようなノイズが聞こえ、いたずらと思ったのかそのまま電話を切る。直後、ダグの耳に蜂の羽音が聞こえるようになる。堪え切れず綿棒で耳をぼじるとスズメバチが出てきた。驚きながらもトイレに流すダグ。しかし羽音は消えることなく、ダグの身体の穴という穴からスズメバチが出てくる。狂乱するダグは自分の首の骨を折って死亡する。

この辺りからリリーの態度が変わってくる。ダグとの面談では女の子とは思えないふてぶてしい言動で、ダグ曰く「初めて子供に恐怖を覚えた」とのこと。

  • エドワード
    リリーの父親。リリー虐待裁判による精神鑑定のため警察病院(と思う)収容。昼食時に目の前の男がリリーと同じようにグリーンピースを食べる(ナイフで2つに切ってナイフに付いた豆を口に運ぶ)のを見つめる。不意に男はエドワードを見上げると「早く元気になってねパパ」とリリーの声で話す。発作的にフォークを男の首に付き立てるエドワード。看守に取り押さえられるが、手に持ったフォークが目に刺さり死亡(と思われ)。

リリーの母親も収容されているが、コチラはオーブンに閉じ込められて焼かれる幻覚を見せられる。半狂乱となるが生死不明。
またリリーはエミリーに対して明確に従属を促すようになる。

  • マイク
    警官(私服刑事のようだ)。リリーの電話を聞きメアリーと共にリリーを殺そうとする。ショットガンを持って警察の駐車場に降りると、唸り声をあげる黒い犬に囲まれる。なんとか車に乗るが、後部座席にも犬が。ショットガンの銃声。車内には頭を撃たれたマイクが死んでいた。

【追い詰められるエミリー】

  1. エレベーター落下
    リリーがメアリーに対して最初に本性を出したシーン。メアリーは二人が乗るエレベーターが落下する幻覚を見せられる。これを機にメアリーは自室に鍵をかける
  2. 追われるメアリー
    部屋に閉じこもるメアリーに対してリリーがドアを開けようとする。ベットでじっとリリーの叩くドアを見つめるメアリー。やがてドアを叩く音が消える。と、ベットサイドのクローゼットから物音が。ドライバー(武器)を手に恐る恐るクローゼットを確認する。誰もいない、と安堵した瞬間、服の合間からゾンビのような容姿のリリーが飛び出してくる。屋外に逃げるメアリーをゾンビリリーが追いかける。動きは速い。
  3. 脅迫されるメアリー
    なんとか逃げたモノの怖くて家に入れないメアリーは車に乗り込む。が、後部座席にはいつの間にかリリーが居た。怯えて泣くメアリーに対してリリーは自分の言うことを聞くように脅す。メアリーはマイクと共にリリー殺害を決心する。
  4. ささやかな反抗
    マイクが自殺したと連絡を受けたメアリー。居間でTVを観るリリーにキレる。すぐに出てゆけと怒鳴るメアリーだが、怒鳴るなと一括されて逃げてしまう。一瞬リリーの表情が悪魔のソレとなる。
  5. リリーの望み
    リリーに怒鳴られたメアリーは自室に閉じこもる。ドアにバリケードを作るが、壁ごとリリーに破壊されてしまう。リリーに弄ばれるメアリーは「愛して欲しい」とのリリーの望みを渋々承諾する。ベットの下に隠れるリリーが匍匐前進(?)で迫ってくるのだが、動きとして腕だけを使って迫ってくる。あまり怖さを感じない。ここは四つん這いで獣のように迫って欲しかった。
  6. メアリーの攻撃
    リリーに睡眠薬を飲ませる。メアリーはそのまま自宅に火を放つ。燃える自宅を見つめるメアリー。隣にはいつの間にかリリーがいた。メアリーの考えなどリリーにはお見通しなのだ。
  7. メアリーの攻撃2
    自宅が焼けおち、車でホテルに向かう二人。リリーとの会話に再びキレるメアリーは車を暴走させる。驚くリリーであるがメアリーに幻覚を見せて止めようとする。しかし今度のキレたメアリーには通じない。幻覚と言い聞かせて、目の前に迫るタンクローリーに向かってアクセルを緩めない。ぶつかったと思った瞬間、目の前の光景が元に戻り、車はぶつかることなく車道を走っていた。そして助手席には驚いているリリーがいた。リリーが見せる初めての弱み。リリーにも肉体消滅に対する恐怖があるようだ。メアリーが主導権を握りラストへ。

【ラスト】

怯えるリリーを乗せたまま、メアリーは車ごと海中に飛び込む。海中で逃げようとするリリーをトランクルームに閉じ込める(リアシートを倒すとトランクスルーになる車)。メアリーが脱出に成功してエンドロール。

以上です。