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怪談新耳袋 殴り込み! 東日本編[DVD]
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制作年:2010年(日)
収録時間:105分

カテゴリ:ホラー/ドキュメント(検証系)

【シリーズ過去ログ】

【総括】

ビビるおっさん達の映像を収めたシリーズ第三弾。特典映像も含めると2時間超と長め。さてどうだろうか?

「東日本編」としてまとめているが、メインは「八甲田山」ロケ。

例によって新耳Gメンなる8人のおっさんによる心霊スポット検証映像。その8名を紹介(敬称略)。田野辺尚人、ギンティ小林、豊島圭介、後藤剛、大郷永雄、市川力夫、青木勝紀、小山正博、堤竜太、山口幸彦の総勢10名。加えて『新耳袋』著者の木原浩勝氏(中山市朗氏は名前だけ出てきた)。

もともと「おっさん達のヘタレ」具合を笑いにしている感じを受ける本シリーズ。今作もそういった演出している内容なのだが、、、

うーん。イマイチ。

前作以上に明らかに笑いを誘っている。これが怖さ以上に鼻についてしまった。どうも前作のロケット花火くらいから度を越してきているようだ。あくまで「挑発」であって「お笑い」では無いところが面白かっただけに残念だった。

ともあれ、以下ネタばれ進行です。

【概要】

心霊スポットとしては5か所か。

  1. 殴り込みファイル001:踊り場の黒い影
    静岡県G市、A学園跡地
    新耳袋絶叫編ー記憶ーのワンシーンから。廃校の肝試し映像の中で、俳優の背後で子供がコチラ(カメラ)を覗きこむようなしぐさをする。映画と同様のシチュエーションで霊の撮影を試みるが失敗。
  2. 殴り込みファイル002:こっくりさん
    場所は同上。待機中にこっくりさん実施。果たして十円玉は動く。
    こっくりさん曰く、
    次のロケ地(ファイル003)に何がいるか?⇒「いせ」
    「いせ」とは何か?⇒「すろ女」
    殴り込み3は成功するか⇒「いいえ」w
  3. 殴り込みファイル003:いせを探せ
    東京都青梅市、旧Fトンネル。即ち「旧吹上トンネル」ですね。
    トンネル内に霧のような靄が立ち込めて、そのたたずまいだけでも十分不気味。トンネル内でギンティ氏が喘ぎ声のような音を拾う。豊島監督チームも異なる音(声?)を拾う。トンネル外でも女の笑い声を拾っている。んが「いせ」なる女は出なかった。
  4. 殴り込みファイル004:はじめての女性隊員
    ここから青森ロケ。またはじめての女性隊員として市松人形「いせ」登場。それだけ。
    まずは青森県の廃墟ホワイトハウス。一見住宅地。発見するも数年前に火事が起きて廃墟以上に崩れかけた家屋といった感じ。物理的に入ることが出来ないくらいに朽ち果てている。特に異常無し。
    続いて青森市、旧Kトンネル。足音を拾う。見た感じこの場所は暗くて怖いな。
  5. 殴り込みファイル005:墓地をさまよう人たち
    青森県青森市、S霊園。車で園内にある仏舎利塔を探すが、何度行っても無縁仏エリアに戻ってしまう。突然車の警告音が鳴り、その場で探すと仏舎利塔が見つかる。市松人形「いせ」を肩に乗せて仏舎利塔の周りを回る。無表情な「いせ」の視線がコチラ(カメラ)を見つめているようで不気味。豊島監督が廻ると、これも「音」を拾っていた。周りを墓地に囲まれた深夜の仏舎利塔。雰囲気は伝わってくる。
  6. 殴り込みファイル006:八甲田山と新耳袋
    メインディッシュ。冒頭は八甲田山に纏わる史上最悪といわれる遭難事故の紹介。
    新田次郎氏著作の「八甲田山死の彷徨」(新潮社刊)。高倉健、北大路欣也の映画「八甲田山」でも有名。僕は映画も観たし、小説も読んだ。両方とも大変面白い(当然心霊映画では無い)。時代は日露戦争開戦間際。青森に駐屯している、(当時)陸軍第八師団第四旅団第五連隊の雪中行軍訓練で199人の死者を出した遭難事故を物語としている。
    それに続いて木原氏による「八甲田山」に纏わる話し。ありがちなれど、これが結構怖い。やっぱ文筆家は話しも上手いなぁ。取材だけでなく、それを題材にして文章を起こす作業も難航したそうだ。曰くテープに録音できない、書きにくい。あげくに「ラストを書かないので」と祈念して書き上げたそうだ。即ち小説「新耳袋」では全部を書いていない。チョット興味ある。
  7. 殴り込みファイル007:獅子一号作戦
    場所は同じ八甲田山
    「獅子一号作戦」と称して、田野辺氏が犠牲者墓前にて集合、解散命令する⇒異常無し。
    「獅子二号作戦」と称して、墓地中央で新耳袋「八甲田山」を読み上げる⇒「声」のような音声が入る、人形を祀る祠の明かりが消える。
  8. 殴り込みファイル008:死の雪中行軍
    同じく八甲田山。後藤伍長の銅像まえで挑発行為。夜になり吹雪いてきている。これは怖そう。心霊以上に本当に遭難する危険がありそうだ。ありがちだが定点カメラのライトが消える。固定した定点カメラの画像がゆれる。プラス軍靴のような足音。
  9. 殴り込みラストファイル:別れ
    恐山。恐山に市松人形「いせ」を奉納?しておしまい。異常無し。
  10. 映像特典
    特典として舞台風景を収録。「舞台新耳袋住人恐想曲(アパート・ラプソディ)」。怖さとしてはイマイチでした。

【所感】

挑発、不敬行為を行って霊を怒らせ、映像に収めるコンセプトは同じ。
シリーズ3作目となる本作では、挑発の度合いがエスカレートしているように感じた。挑発(不敬)行為は得てして「お笑い」と被ってくるのは仕方ないにしても、より「お笑い」にシフトしているように思える。挑発と称して心霊スポットでシャンパンコールとか、小道具市松人形を女性隊員に見立てるとか。逆にあからさま過ぎてつまらない。

確かに現場は怖いかもしれない。怖さを紛らわすためにワザとはしゃぎたくなる心理は判る。そういった現場の気持ちを伝えたいのかもしれない。それでもエスカレートする挑発に対して映像のインパクトがそれなりにあれば違った感想を持ったかもしれないが、現象のほとんどが「音」というのも残念。ガチ映像なんで仕方ないと割り切るしかないか。
次は<西日本編>。時期を同じくしているので、演出が似ているような気がする。せめて怖い映像を期待したい。

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