Not Found 2 -ネット上から削除された禁断動画- [DVD]
クチコミを見る
制作年:2010年(日)
収録時間:79分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(投稿系)
【シリーズ過去ログ】
- Not Found - ネットから削除された禁断動画 - [2011.3.8]
【総括】
2作目になる本作。私見になるが前作と比較すると、前作の方がより面白(怖)かった。
全8チャプター(1つは前後編に分かれている)。これも前作比だが、心霊系に多くの時間を割いている。カテゴリ分けすると
- オカルト(心霊) × 3
- オカルト(狂気) × 1
- 事故現場 × 1
- 犯罪現場 × 3
といった感じか。
ネット上に出回っている(いた)過激な映像を、「執念のリサーチ」により「さまざまな方法」で入手したとのこと。冒頭ワーニングメッセージ。「不快感を感じる方は観ないように」とのこと。感じるかどうかは観てみないと判らないんですがね。
以下各チャプターをネタばれ進行で紹介します。
【概要】
File:1 ちぎれた腕
- [カテゴリ]事故現場
- [概要]大学生のドライブ風景を携帯で撮影した動画。運転手が煙草を片手に窓の外に出して車を走らせている。対向車のトラックに、すれ違いざま右腕を引きちぎられる。
- [怖さ]★★★☆☆
- [フェイク感]★★★★★
- [所感]いろいろ突っ込みどころ満載。運転手の右手の腕から先が対向するトラックと接触して千切られたようだが、そのわりにドアミラーは無傷。つまりドアミラーより先まで肘から先を出していたことになり、運転手の体制が不自然すぎる。また出血もこんなもんなのか?といった感じ。ぶつかった瞬間、助手席にいる撮影者の映像が乱れるのもおかしい。運転手は腕を千切られて失神しながらも車はキチンと停止しているし。後席の女の子は返り血を浴びながら「てぇーとれてるぅ」って呑気すぎ。
File:2 最悪の誕生日
- [カテゴリ]犯罪現場(傷害)
- [概要]彼氏の誕生日を祝おうとする彼女と彼氏の友人(♂)の2人。彼氏宅でサプライズパーティーにしようと留守中(草野球中)に忍び込んで密かに準備。友人は覆面をかぶって待ち構える。彼氏が帰ってきたところに、後ろから友人が抱きつくと、驚いた彼氏は友人をバットで殴りまくる。
- [怖さ]★★☆☆☆
- [フェイク感]★★★★☆
- [所感]途中でオチが見えてしまった。彼氏はバットで友人をこれでもかと殴りまくるのだが、殴る音が全部同じ。殴られまくる友人の映像はなく、一瞬だけ殴っているシーンがある。まあシチュエーションとしては有りそうな分怖いかな?
File:3 心霊生放送
- [カテゴリ]オカルト(心霊)
- [概要]心霊チャンネルなる動画サイトにうpされた映像。男の霊が映ってしまい、それを視聴した女性が気が狂って投身自殺したらしいとの噂。
⇒隠しカメラでサイト管理者に突撃するも映像は全部消したあと
⇒撮影現場突撃しる。場所不明。林に囲まれた神社。同じ構図(社を映す)でカメラを設置して録画開始。午前一時ごろ映像にノイズ→切れる。女性スタッフが一人でチェックしに行くと木々の奥から物音。逃げるようにして撤退。後に映像チェックすると、映像が切れる直前にノイズで乱れる映像に混じってカメラの前に男の姿。 - [怖さ]★★★★☆
- [フェイク感]★★★☆☆
- [所感]出来すぎ。こんな一発で決定的映像が取れるのなら、放送禁止(ryのスタッフに教えてやって欲しい。映される男の姿もハッキリと鮮明。ただその顔つきが不気味なので★1つ追加。
File:4 霊が撮影した動画(前、後編)
- [カテゴリ]オカルト(心霊)
- [概要]どうやらメインの話っぽい。d94bというタイトルの見た者が死ぬという動画。動画内に「しょうこせんせい」との声が入っており、千葉県の小学校の先生という噂をキャッチ。当然突撃。移動中にスタッフが見ている地図から、小学校の場所は千葉県の市川市から松戸市にかけてのようだ。小学校に隠しカメラで潜入⇒失敗するも、直接「しょうこせんせい」からスタッフに取材に応じる連絡が。曰く「いつのまにか携帯に入っていた動画ファイル」とのこと。サイトにうpした記憶も無い。インタビューを受ける「しょうこせんせい」がモザイク越しにも動揺し始める。一人暮らしのマンションの自室の映像で、かつ、自分が映っている。「しょうこせんせい」が取り乱し始め撮影中断。後日「しょうこせんせい」宅へ。その映像は、リングの映像のようないろいろなカットに混じり、窓の外から取られている自分の姿が映っている。ちなみに自宅はマンション4階。
- [怖さ]★★☆☆☆
- [フェイク感]★★★★☆
- [所感]隠しカメラ好きですね。小学校に突撃するのだが、そもそも校内に潜入できるのか?今時の学校って勝手に入れないような気がするが?映像そのものは怖いとまではいかない。多少不気味に感じる程度。動画に纏わる噂、所謂見た者は呪われ不幸な目にあう、といったバックボーンに怖さを感じる内容。
File:5 すりおろす女
- [カテゴリ]オカルト(狂気)
- [概要]動画サイトで生配信された映像。チャットレディーっぽい女性がカメラの前でコメントに対して喋っている。と、突然錯乱しだし、ハサミで爪を切りだす?爪じゃなくて指?次にハサミではなく、おろし金(野菜とかをすりおろす食器)で手をすりすりしだす。血に染まった手で壁に「呪」の一文字を書いて、振り向きざまニヤリと笑う。
- [怖さ]★★★★☆
- [フェイク感]★★★★☆
- [所感]これだめだ。個人的に痛い系が苦手なのでフェイクだとしても顔が歪んでしまう。おろしている部分にモザイクがかかっているのは良心か?それともごまかすためか?赤いジュースの作り方を思い出した。
File:6 自殺1分前
- [カテゴリ]犯罪現場(自殺)
- [概要]TV制作会社のお蔵入り映像が流出したものらしい。映像のモザイクは本作スタッフによるものとのこと。心理カウンセリングの取材映像。撮影中に手にナイフを持った男が現れる。部屋の外に逃げ出す医師とスタッフ。恐る恐る部屋を覗くとベランダから男が飛び降りようとしている。慌ててベランダに駆け寄るが間に合わず。階下を映すと男が倒れている。
- [怖さ]★★☆☆☆
- [フェイク感]★★★★☆
- [所感]あまり記憶に残らなそうな映像。
File:7 霊のつぶやき
- [カテゴリ]オカルト(心霊)
- [概要]呪われた動画として紹介。友人のデートを撮ったもの。女の子の霊が映り込んでおり、間もなく彼氏が事故死、彼女は精神的ダメージで入院中。幽霊に詳しい人(?)に聞いたら削除しなくちゃだめと言われた。ネットは削除したがパソコンからデータを消せない⇒スタッフがデータ入手。昼間、戦場後?を二人で散策している映像。高い木の間に白い服を着た女の子の姿が映り込む。また音声を逆再生すると「ユルサナイ」との声が入っていた。
- [怖さ]★★★☆☆
- [フェイク感]★☆☆☆☆
- [所感]今作の中で映像と音声は一番ガチっぽかった。周りの噂は嘘っぽいが。たまにあるのだが、なぜに逆再生なのだろう?逆再生で「ユルサナイ」ということは、通常再生で「ユルス」なのだろうか?
File:8 狂気のマジックショー
- [カテゴリ]犯行現場(殺人?)
- [概要]スタッフの元に届けられた映像。偽物であることを証明して欲しいとのメッセージ付き。手品をする仮面の男。後ろには椅子に縛られた女性?脇には手品に出てくる箱があり、中には縛られ猿轡をかまされた男性が。仮面の男が箱に串を刺してゆく。1本。2本。3本。箱の隙間から赤い血が流れ出る。今度は引き抜く。1本。2本。3本。箱を開けると血まみれの男が横たわっていた。
- [怖さ]★★★☆☆
- [フェイク感]★★★★☆
- [所感]縛られた男女の言葉にならない叫びが不気味。シチュエーション的には赤いジュースなのだろう。まあ赤い(ryのインパクトには負けていると思う。
【所感】
映像としてはFile:3の心霊生放送が怖かったか。フェイク臭はぷんぷんするのだが、無表情の男の顔。目は白眼だけの映像は印象に残った。ガチっぽさではFile:7の霊のつぶやき。普通に心霊写真のように映り込んでいるのはリアリティを感じる。表情が読み取れない。そのくせコチラを睨んでいる佇まいは気持ちが悪い。
オカルト系以外ではどれもいい勝負か。どうしても作っている感が残ってしまう。
今回はUFO、UMA系は無かった。少し残念。やはり話しの広がり的には心霊関係が一番なんだろうと思った。