制作年:2007年(米)
原題:30 DAYS OF THE NIGHT
原作、脚本:スティーヴ・ナイルズ
収録時間:113分
制作:サム・ライミ、ロバート・G・タパート
脚本:スティーヴ・ナイルズ
監督:デヴィッド・スレイド
カテゴリ:ホラー
【キャスト】
- ジョシュ・ハートネット
- メリッサ・ジョージ
- ダニー・ヒューストン
- マーク・ブーン・Jr.
【総括】
サスペンス色のあるクリーチャー系ホラー。
レンタルサイトでは結構厳しい評価を受けていましたが、僕的にはそれなりに面白く観ることが出来ました。
出てくるクリーチャーは所謂ヴァンパイア。極夜の街に残った人々が、彼らに襲われてゆくといった内容。何処からか現れる彼らから、「餌」として一方的で理不尽な殺戮を受ける人間。
僕はクリーチャー(怪物)系に「恐怖」を感じない方なので、怖さの面ではイマイチ。グロさもシーンこそそれなりにあると感じたがパターンは多くない。概ね及第点といったところ。ただお茶の間で観るかと言われれば、チョット躊躇ってしまう。何せ血がドバドバでますので。R15+作品。
【ストーリー】
アラスカ州バロウ。年に一度30日間太陽が昇らない極夜となる街。
街に残った152人(おそらく正確には帰り損ねたステラを入れると153人)に、何処からか現れたクリーチャー(ヴァンパイア)集団が襲いかかる。30日間におよぶ暗闇の街で起こるクリーチャーによる人間狩りのなか、保安官のエバンを中心に少数の人々が30日間のサバイバルが始まる。
【所感】
深い意味は無いのだが、映像をを見るに、言葉のイメージ的には「ヴァンパイア」より「ノスフェラトゥ」の方がしっくりくる。
印象に残ったのは、クリーチャーどもが人々を襲っているところを真上から映しているシーン。雪で真白に染まる街並みを、豆粒ほどの大きさの人々が逃げまどう。逃げる人々を追うクリーチャー。クリーチャーに襲われると、真っ白な中にパッと血しぶきが飛び散る。まるでゲーム(バイオハザードなど)の1シーンを見ているようで、リアリティは感じられないものの頭にこびりつくような映像。
ヴァンパイアの設定も悪くない。容姿は人間のママだが、一様に吊りあがった目は黒目が大きく、ヴァンパイア特有の犬歯のみが発達しているのではなく、全体が獣のような歯並び。また、人語を解さない(ボス除く)、ボスを中心に集団で行動、体力が異様に高い、捕食活動(吸血?)で仲間を増やす、血液感染する、銃で撃ったくらいでは死なないなど、極夜では無敵モードである。
唯一「日光」が弱点であることが判明するが、クリーチャーの撃退には至らず。ラストに影響しているものの、もう少しアイテムとして使えなかったかが心残り。
出自が不明(どこから来て、どこへ行くのか?)な点を深く考えなければ、物語はすんなり受け入れられるのではないか。
ラストは少しだけ予想外。続編の存在を知っており、話の流れでパイレーツ・オブ・カリビアン的な収束になるのかと思ったから。でもこれはこれで悪くない終わり方。チト感傷的になるが。詳細は「続き」にネタばれで紹介します。
【評価】総合:★★★☆☆(3.5)
- 面白さ:★★★★☆
- ホラー度:★★☆☆☆
- グロ度:★★★★☆
- サイコ度:☆☆☆☆☆
- ミステリー度:★☆☆☆☆
- サスペンス度:★★★☆☆
- アクション度:★★☆☆☆
評価パーツを個々に挙げるとそんなに興味を引く数字にならないのだが、全体を俯瞰するとそれなりに面白いと感じてしまう、一風変わった印象を受けた作品。続編の『30デイズ・ナイト2:ダーク・デイズ』も出ており視聴する予定です。
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(続き)
【エンディング】
ポイントは感染者は自我を失わないところ。極夜最後の日。エバンが自ら感染者の血液を注射しクリーチャーと同等の力を得てボスと対決。苦戦するもボスの口を拳で撃ち抜き撃破。ボスを失ったクリーチャーは何処へと去って行った。クリーチャー化したエバンはステラに抱かれながら朝日に照らされて灰と化すのであった。
予想としてはエバンがクリーチャーの次期ボスとして彼らを率いて何処かへ去るのかと思った。
以上です。