201104_seisin

精神 [DVD]
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制作年:2008年(米/日)
制作,監督:想田和弘
収録時間:135分

カテゴリ:邦画ドキュメント

【総括】

ホラーではありません。
純粋なドキュメント映画です。

悲痛な映画。それでいて終わってみるとどこか暖かい。

患者の質問「(カメラに向かって)なんで撮影しているの?」に対し、監督(と思う)が「健常者と精神疾患者の間にカーテンのような遮るものがあると考えている。それを取り除きたい。」と答えている。映像の目的は観る人に委ねられているのだろう。赤裸々な事実のみを羅列し、どう考えるかはあなた次第、といった感じ。

感情移入しやすい方には堪える内容だと思う。僕自身は本作にそんなに感情移入しなかった。それでも何度か気分転換に観るのを中断。悲痛な現実に対し、医師をはじめ診療所スタッフと一緒に病気に立ち向かう姿は暖かいものを感じました。

【概要】

精神病院の患者、医師、スタッフの事実を映したノンフィクション。ありがちなモザイク処理(全員顔出ししている)を排除し、医師はもとより患者、その家族の素顔を映している。主な場所は岡山にある精神診療医院「こら~る岡山」。病院というより、まさに診療所。診察室や待合室は、普通の家屋(木造?平屋)をそのまま使っている。老齢の医師と共にさまざまな患者のありのままを映している。

生活するために過去身体を売っていた女性の手首にはリストバンドが。自分の子供を殺してしまった女性。頭の中にインベーダーが居り、何時自分がコントール出来なくなるか判らない男性。彼らの口から彼らの言葉で語られる。

【所感】

ある意味タブー視されている内容を、淡々と映像化している。生々しいリアリティと共に当事者にしか解らない苦労、喜怒哀楽が映像を通して伝わってくる。映像にナレーションは一切ない。当然効果音も。時々映画スタッフ(たぶん監督と思うが)のインタビューが挿入される。

患者さんの生活とは別に、診療所スタッフ、介護スタッフの活動も紹介されている。医師の診療に対するポリシーなのだろう。診療所の中は患者とスタッフが家族のような関係にあるのが興味深い。

ある患者が過去を振り返って言う。「自分を責めて責めて責めて責めて責めて責め抜いて.....その苦しみは経験しないと判らない」。それでも診療所を訪れる患者さんは笑顔が絶えない。病状に悩み悲痛な過去を語る時でさえ、笑みを浮かべている姿は印象に残った。

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