★今回の災害で被災さ★
★れた方々の一日も早★
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★りいたします。  ★

 

201103_pa2

パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT [DVD]
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制作年:2010年(日)
収録時間:90分

監督、脚本:長江俊和

>低予算ながらも世界的ヒットを記録したホラー・モキュメンタリーの日本版続編。アメリカ旅行中に事故に遭い車椅子生活を余儀なくされていた春花は、浪人生の弟・幸一に介護をしてもらうことになる。そんな中、家の中で不可解な現象が多発し…。

こちらはハリウッド版を日本版でリメイク。続編と位置付けた作品。二作目は駄作のセオリーを破ることは出来るのか(笑)

元よりパラノーマル・アクティビティ(以下PA)自体、日本人好みの作品だと感じていました。まぁなんか悪魔オチっぽいところがガッカリ感を伴いましたが...

その続編を邦画で再現。半信半疑での視聴となります。

【キャスト】

  • 中村蒼
  • 青山倫子
  • 吉谷彩子
  • 鯨井康介

【総括】

結論を先に述べると「二作目は駄作」といった期待を裏切って、結構怖く、そして面白い内容に仕上がっていると思う。
第二章ということで、どういったストーリー展開を見せるのかが気になっていた作品。
PAは日本的な怖さを持った作品と感じていたので、日本人の感性として、どういった演出がなされるかも興味深い所だ。
演出は当然POV形式。
POV特有の臨場感と共に、PAでは殆ど無かった効果音も、文字そのままに恐怖を煽るように効果的に使っている。

【ストーリー】

話は山野家の長女(?):春花がアメリカ旅行から帰るところから始まる。春花は旅行中の事故で両足を骨折し、車いすに乗っての帰還だった。長男(?)で弟の幸一がPAのミカ役となり、彼の手による映像で話は進んでゆく。

春花が帰国した翌日、幸一に「寝ている間に車いすが動いた」と告げる。それを聴いた幸一は、春花の部屋に盛り塩をし、春花に内緒で部屋にカメラをセットしていた。
興味半分、面白半分の幸一。
翌朝、部屋に盛った塩は蹴散らかされるように粉々になっていた。そして隠し撮られた映像には、盛り塩が一瞬にして飛び散る様子が映し出されていた。
それを契機に山野家の異常現象はどんどんエスカレートしてゆくのだった。

【所感】

総括しているように、二作目とはいえ日本人的な怖さのツボを得た作品となっている。パクリと言われればそれまでであるが、徐々にエスカレートする超常現象と怖さがマッチしており、個人的には本家PAより面白く観ることが出来た。
やはり寝ているシーンの映像メインとなる。
自分の意識しない時に、自分に降りかかっている災い。
自分の知らないところで、ゆっくりと成長している悪意。
本質的に恐怖を感じる事象であろう。
詳細は続きに譲るが、所謂怖いシーンも多く入っており飽きさせない内容となっていた。

また第二章というストーリーの繋がりも不自然さがあまり感じられない。良い意味で期待を裏切った作品だった。
ラストも工夫されており、PAを彷彿させる(悪く言うとパクリ)エンディングと思いきや、その後に本当のラストを用意しているところも良かった。

第二章なだけに、元祖PAを観ていないと怖さも半減してしまうでしょう。未見の方はPAから続けて観ることをお勧めします。

 

総合評価:★

  • 面白さ:
    ★★★★☆
  • ホラー度:
    ★★★☆☆
  • グロ度:
    ★☆☆☆☆
  • サイコ度:
    ★☆☆☆☆
  • ミステリー度:
    ★☆☆☆☆
  • サスペンス度:
    ★☆☆☆☆
  • アクション度:
    ★☆☆☆☆

 

十分「二作目は駄作」を裏切った内容だと思います。

さて。
怖いシーンとエンディングは続きとします。

 

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(続き)ネタばれ注意

【PAとのつながり】

問題はアメリカで起きた春花の事故。
春花は彼女の運転する自動車で、突然飛び出してきた女性を轢き殺してしまう。その際、春花自身も両足を複雑骨折し、車いすでの帰国となった。彼女が轢き殺した女性は、恋人を殺した殺人犯。
名前はケイティ
となれば殺された恋人はミカとなるんでしょう。

PA本編のエンディングではケイティは行方不明としている。
続編にあたり、行方不明ではなく殺人犯として扱われ、春花に轢き殺される設定に変わっている。
個人的には行方不明よりもリアリティがあって、比較的すんなり受け入れることが出来た。

ただどうしても納得のいかないところが一点。
PA本編でも感じたのだが、あれだけ異常現象があったにもかかわらず、平気で寝ていることには違和感を感じた。
それは続編でも同様。
いろいろ酷い目に合うのだが、結局ぐっすりと寝てしまっている。

 

【山野家の人々】

整理しておきます。

  • 長女:春花、アメリカ旅行で事故に合い車いすの生活を余儀なくされる。
  • 長男:幸一、春花の弟、どうやら浪人生のよう。
  • 父親:繁幸、仕事で家を留守にしがち。

 

【山野家の動き】

クライマックスまでの経緯を時系列に整理します。

  • 09/03:春花帰国
  • 09/04:異常現象#1
    寝る前にベットの傍に置いた車いすが、朝起きたら窓際に移動していた。幸一が撮影するきっかけ。
  • 09/05:異常現象#2
    春花の部屋に盛り塩するが、翌朝になると盛った塩が散乱していた。また幸一が春花に内緒でセットしたカメラには、一瞬で塩が散乱する様子が捕えられていた。
    春花は隠し撮りに対し怒るが、幸一は嫌がる春花を説得して、部屋全体を見渡せるようにカメラをセット。
    徹夜でチェックするという幸一。が、次の映像では寝てるしw
  • 09/06:異常現象#3
    映像は何も捕えていないが「」が入っていた。
    地響きのような重低音
    夕食時、撮影を巡り口論となる姉弟。幸一の姿が嫌がるケイティに構わずカメラを回すミカとダブる。
    と。突然テーブルにおいてあったコップが砕け散る
    唖然とする二人。
    その後、撮影を承諾する春花。
  • 09/07:異常現象#4
    深夜ひとりでに開く春花の部屋の扉。PAと同じ演出も仕方ないか。
    翌日、幸一の友人たちが遊びに来る。その内の一人の女性が霊感があるとのこと。その娘を春花の部屋に案内する幸一。彼女は何も言わず部屋を出て、階下のリビングに戻ると急に苦しみ出す。その後、有無を言わさず帰ってしまう。
    夜になり、電話で御祓いを依頼する幸一。
  • 09/08(テロップ無し):異常現象#5
    深夜。幸一が勉強していると物音が。カメラを手に階下へ降りる幸一。リビングでは明滅する電気。突然大音量で鳴りだすラジオ?部屋に戻ると、飾ってあった写真のフレームが幸一の顔を中心に割れている。これもPAの演出とダブる。
    幸一自身の部屋にもカメラをセット。
  • 09/09:特になし
  • 09/10:特になし
  • 09/11:異常現象#6
    春花の部屋の扉がひとりでに開く。部屋の外の電気が付いて消える。これもPAで観た演出。
    映像に重低音が響きだす。
    突然、春花が飛び起きて絶叫
    春花は半狂乱になりながらも、駆けつけた幸一に何者かに触られたと告げる。
    そのとき暗闇から階段を上る足音。そして二人の前で突然閉まる
    翌日、頼んでいた御祓い登場。
    神主さんなので神道による御祓い実施⇒終了。
    悪霊は退散させていただいた。悪意は消えた。と神主。
    イマイチ納得いっていないような幸一。
  • 09/12:特になし
  • 09/13:特になし
  • 09/14:特になし
  • 09/15:特になし
    4日間何もなく、御祓いが効いたと姉弟。
    このときになって、春花がアメリカで自動車事故について幸一に語る。春花の運転する車に殺人犯が突然飛び出してきたと。恋人を殺して逃げていたところを春花の車に轢かれて死亡したと。
    父親帰還。明朝早くに仕事に戻るとのこと。
  • 09/16:異常現象#7
    春花の部屋で再び重低音が響き、ひとりでに車椅子が動く。寝ている春花は気付かない。
    朝になり既に父親の姿が見えず、仕事に戻ったと思いこむ姉弟。昨夜の春花の部屋の映像を確認し、まだ「何か」がこの家にいることに恐怖する二人。
    再び御祓いしてもらった神主に電話するが、件の神主は御祓いした当日(夜)に死亡。死因は心筋梗塞。
    愕然となる幸一。
  • 09/17:異常現象#8
    深夜、春花の部屋に再び重低音が響く。突然春花の絶叫。飛び起きる幸一。しかし幸一の部屋の扉が開かない
    なんとかこじ開けて姉の部屋に急行。
    翌日。家を出る決意をする幸一。
    しかし家を出るでもなく、夜になり春花の告白。なぜに逃げない???
    アメリカの病院でも足音や物音などの異常現象あった。
    そして、アメリカで轢き殺した殺人犯の名前が明らかに。
    名前はケイティ。ここにきてPA本編との繋がりがはっきりする。
    春花はミカを殺したケイティを轢き殺したようだ。
    続けて春花は「自分が自分じゃないような感じ」「自分をコントロールできない」と幸一に告げる。

 

【9/18:クライマックス前夜】

深夜。再び春花の悲鳴。
幸一が駆けつけるも、部屋に春花の姿が見えない。
家を探すと、テラスで車いすに座り失神している春花を発見。
ここもPAのケイティとダブる演出。
そして春花の腕には何かに噛まれた歯型が鮮明に残っている。
春花の元で一夜を明かす幸一。家を出るのではなかったのか?疑問が残るのだが、あえてスルーする。

翌日。幸一の手元には悪魔払いの本。
幸一は衰弱した春花に木製の十字架を握らせ、食事を作りに部屋を後にする。
一人で寝ている春花。再び重低音が響きだす。握らせた十字架が春花の手からこぼれ落ち、ひとりでに床の上を動く
続いて部屋の窓が割れ、壁の額装も割れる。床に落ちた十字架から

 

【9/19:クライマックス】

未だ家にいる姉弟。
二人ともぐっすり寝てるしw
いい加減、普通寝れんでしょwww

でもってやっぱり地鳴りのような重低音。闇の中に足音。春花の部屋の扉が開く
ゆっくりと起き上がる春花。骨折した両足で立ち上がろうとして倒れる。再び骨のひしゃげるような音と共に立ち上がり、部屋を出る春花。
寝ている幸一のベッドサイドに立つ春花。その間約2時間。やがて幸一の部屋を出ると、春花の悲鳴が響き渡る。飛び起きて姉の名を叫びながらカメラを手に探す幸一。

相変わらず響く重低音
やがて幸一は仏間にある納戸のふすまから出ている足に気付く。恐る恐るふすまを開くと、そこにはパジャマ姿で死亡している父親が。振りかえると春花が立っており、横殴りにされる幸一。

カメラは誰もいない幸一の部屋を映す。遠くから幸一の絶叫
そして幸一の部屋に設置したカメラに向けて、幸一が投げつけられる。
倒れる幸一。
その元に春花の顔。
PAのエンディングと同じなのか???

 

【エンディング】

幸一は生きていた。迫る春花を振り切り家を飛び出す幸一。走ってきたタクシーに飛び乗る。幸一の手にしたカメラは廻っている。
そして重低音が響いている。
次第に大きくなって、突然タクシーの前に春花が飛び出してきて...激突...

暗転後霊安室。霊安室に設置された監視カメラの映像。
遺体の身元確認に案内される幸一。
恐る恐る顔の布を剥がすと、そこには春花では無く、(たぶん)タクシーの運転手
愕然とする幸一。

霊安室内に響く重低音。そして足音
突然、足を掴まれたように暗闇に引き込まれる幸一。
映像にノイズが走り。
両足に包帯を巻いた春花が監視カメラにアップで...

エンドテロップ
山野幸一、死亡。
父繁幸、自宅で遺体で発見。
春花、消息不明。

 

で。

ケイティとミカを死に追いやり、ケイティに取りついた何かが春花に乗り移って、海を越えて日本に来たという、まさに続編としての設定。
ケイティとミカ同様に、春花と幸一は「何か」に弄ばれます。
なんと言いましょうか、見知らぬ土地に来て最初こそはビクビクしながらも、慣れてくるにつれ大胆に二人を翻弄する「何か」。
逆に最初はミカと同じように面白半分だった幸一が、最後は凄惨な死(?)を迎える展開。
結局PAに引き続き「何か」は姿を現しませんが、やっぱり「悪魔」なんでしょうねぇ。しいて言うならガッカリ感が残りますが、それを払拭するだけの展開で、テンポよくストーリーが進むので、飽きることなく観ることが出来ました。

くどいですが、やっぱり邦画の方が怖く感じたのは僕だけでしょうか?日本人向けなホラー(邦画なので当然か)と思います。

 

以上です。