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Not Found -ネット上から削除された禁断動画- [DVD]
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制作年:2010年(日)
収録時間:66分

カテゴリ:ホラー

>インターネット上に公開されたものの、あまりの過激さやプライバシー問題により削除された禁断動画を集めた映像集。主婦・A子さんが無邪気に遊ぶ我が子を撮影していると、最悪の事態が…。「最悪の瞬間」「エレベーターの霊」ほか全10編を収録。

半信半疑でレンタルしました。

【総括】

全部で10話とありますが、5話目と10話目で前後編となっているので、実際は9話収録。

全体的にはまずまず面白かったです。
タイトルにあるように、ネット上で公開されたものの何らかの理由により削除された動画を、スタッフがどうやってか手に入れてDVD化したもの。
心霊モノだけでなく、UFOや犯罪現場などが収録されています。
時間も約60分でお手ごろ。
あまりこの手のDVDは低評価が多い(フェイクっぽさを強く感じて怖くない)僕ですが、「フェイクだろうなぁ」と思いつつもゾッとするような映像がそこそこあって、最近にしては怖いと感じる内容でした。

カテゴリ分けすると

  • 心霊モノ × 3
  • UFOモノ × 1
  • 犯罪現場(自殺含む)モノ × 5

といった感じです。

心霊モノは多くはありません。タイトルをそのまま信じるのであれば、犯罪モノが多くなるのも頷けます。

以下各チャプターをネタばれ進行で紹介します。

 

【file:1 最悪の瞬間】

  • カテゴリ:犯罪現場(自殺)
  • 概要:歩道橋から飛び降り自殺する男を偶然捉えたビデオ
  • 怖さ:★★☆☆☆
  • フェイク感:★★★★☆
  • 所感:
    飛び降りる前の男(痩せたサラリーマン)が悠然と手を振っているのに違和感(演技っぽさ)を感じた。
    飛び降りる瞬間は捉えておらず、足から落ちる男、路面に倒れている男(モザイク処理)が映されている。
    実際どうか判らないが、歩道橋位の高さで足から落ちた場合どうなるのだろうか?モザイク処理越しに、倒れている男が大量出血しているような赤い色が出ているが、微妙に不自然感を感じる。

 

【file:2 エレベーターの霊】

  • カテゴリ:心霊
  • 概要:マンションのエレベーターに設置された監視カメラの映像。明らかに不自然な動きをするエレベーター。その中に以前事故死(?)したとおぼしき少女の姿が。
  • 怖さ:★★★★☆
  • フェイク感:★☆☆☆☆ 
  • 所感:
    映像に加工されているようには見えなかった(素人見ですが)。誰もいないのに各階を行き来するエレベーター。到着階に付くと、普通は扉が開くはずであるが、映像では扉が開かず、単に上下に行ったり来たりしている。この動作自体が不自然。
    問題の少女はマンションに住むとされている老人の足元に出現。上半身のみ透けた姿をしていて結構リアリティがあった。また透けた姿の少女の無表情な顔がアップになり、カメラを覗きこむ映像、その表情が怖かった。

 

【file:3 予兆】

  • カテゴリ:心霊
  • 概要:オーディション映像。少女がダンスを踊るシーンで、画像の乱れと共に踊る少女の首が無くなってしまう。首が無いまま踊り続ける少女。なおこの少女は程なく亡くなったらしい。
  • 怖さ:★★★☆☆
  • フェイク感:★★★★☆
  • 所感:
    よく人体の一部が消えた写真があるが、その映像版といった感じ。無くなっている部位との境目が綺麗でハッキリしている。踊っている最中も綺麗なままで不自然に思えた。

 

【file:4 公開自殺】

  • カテゴリ:犯罪現場(自殺)
  • 概要:彼氏に浮気され、当てつけ(?)に自殺する女性の映像。自殺前にいろいろ恨みつらみをカメラに向かって独白している。自殺は首吊り
  • 怖さ:★★☆☆☆
  • フェイク感:★★★★★
  • 所感:
    フェイク度は悩みましたが★5としました。
    最大の理由は、首吊り自殺した場合、死亡後人体の筋肉が弛緩して糞尿まみれになると聞いたことがあるからです。対して動画の女性はしばらく放置されていたようですが、そういった汚物まみれになっていないように見えたからです。

 

【file:6 スカイツリーに現れたUFO】

  • カテゴリ:UFO
  • 概要:スカイツリーの背後を高速で通り過ぎる未確認飛行物体
  • 怖さ:★☆☆☆☆
  • フェイク感:★★☆☆☆
  • 所感:
    UFOものですね。サイトにもいろいろアップされていますが、多くはフェイクだそうで。
    真贋を見分けられない僕としては、結構リアリティがありました。ただUFO自体はピントが合っていないためか、ぼやけた映像となっているのが残念。その分リアルに感じたのかもしれませんが...

 

【file:7 監視カメラ】

  • カテゴリ:心霊
  • 概要:マンションの駐輪場。時間は夜と思われ。ひとりでに倒れる自転車。その後、自転車を出そうとしている住人を、すり抜ける女性の映像。削除理由はマンションに悪い噂が立たないようにするためとか。
  • 怖さ:★★☆☆☆
  • フェイク感:★★★★☆
  • 所感:
    自転車がひとりでに倒れるシーンは微妙に怖かった。ただ女性がすり抜けるシーンは作った感が残ってしまった。というのもこの女性の服装。所謂ワンピースのボディコンを着こんで、モデルのようにしゃなりしゃなりを歩くところがチョット変だった(笑ってしまった)。
    いっそ自転車が倒れまくる(ポルダーガイストってやつ)映像の方がよっぽど怖かったと思った。

 

【file:8 盗撮】

  • カテゴリ:犯罪現場(殺人未遂)
  • 概要:盗撮マニアがDVDレコーダーに盗撮カメラを仕込んだ女性宅の映像。女性が入浴中にベッドの裏から男が出現。枕や女性の衣服の匂い嗅いでいるところに女性が出てきた。騒ぐ女性。慌てる男。
    一旦カメラに二人の姿が無くなるが、次に血まみれの女性が這ってくる。血の滴る包丁をベッドに投げ出す男。
  • 怖さ:★★★★☆
  • フェイク感:★★★★☆
  • 所感:
    いろいろコメントしたいのですがw
    まず盗撮は犯罪です。冒頭カメラを仕込んだ男性がインタビューを受けるシーンがあります。男性は電気店(量販店)の従業員のようで、今回の盗撮の手段を披露します。
    曰くDVDレコーダーなどにあるリモコン受光部分に小型カメラを仕掛けるようです。電源は機器本体から供給し、映像は電波で受信するとのこと。なぜ受光部にセットするかというと、見つかりにくい点、そして最大の理由は普通リモコン受光部の正面に女性が位置するからだそうです。
    疑問に思ったのは、電波で受信するように語っていますが、そんなに高出力のカメラがあるのか?となると被害者(あえて)は近所でなくてはならないのではないか?仮に高出力のカメラであれば、電波監理局にキャッチされるのではないか?といったところでフェイク度を高くしました。
    さて前置きが長くなりましたが、肝心の映像です。
    まず音声がありません(故意に消去したのか映像のみのカメラなのかは不明)。だからでしょうか、映像に伴った現場の緊張感、緊迫感が伝わってきません。上述の技術的な疑問点もあり、あまり怖いと感じるには至りませんでした。
    しかし...
    問題があるにしても、ベッド裏から男が出てくるコト、当人が気が付かないうちに盗撮が可能であることから怖さを★4としました。
    あなたのお宅にあるDVD機器は大丈夫ですか?

 

【file:9 赤いジュース】

  • カテゴリ:犯罪現場(暴行)
  • 概要:削除された「赤いジュースの作り方」という動画の紹介。前後関係は不明であるが、暴行され、口をふさがれ、手足を縛られ、椅子に座らされた作業員風の男性。カメラを撮っているのは犯人か。
    犯人(あえてそう呼ぶ)はジューサーミキサーにリンゴを入れてシェイク。鼻歌交じりにリンゴジュースが出来ました。お次は椅子に縛られた男の左手を入れミキサーのスイッチオン
    ミキサーには赤い色が充満し「赤いジュース」は出来ました。
    試飲は当然縛り付けられている男です。
  • 怖さ:★★★★☆
  • フェイク感:★★★★☆
  • 所感:
    「怖さ」というより「痛さ」「気持ち悪さ」で★4としました。
    よくわからないのですが、ミキサーに手を砕くような力があるのでしょうか?
    意味不明な部分が多い動画ですが、いかんせんフェイク臭さが漂っているのが残念なところでしょうか。

 

【file:5&10 不可解な削除理由(前編・後篇)】

本作のメインディッシュです。
削除された理由が判らないため、いろいろ取材しているシーンが多く、真偽はともかく過程がまずまず面白かったです。

  • カテゴリ:犯罪現場(誘拐??)
  • 概要:釣り師たちの小さなコミュニティサイト。その中の一見何の変哲もない釣りをしている動画が削除された。その過程としてサイト管理者へ削除を迫った執拗な行動。脅迫、いやがらせ(無言電話、猫の死体を郵便受けに入れる)
    スタッフがどうやってか、脅迫者を特定し突撃インタビューを試みるも、逆に襲われそうになり退却
    再度削除された映像を見ると、脅迫者に似た人物が写り込んでいた。
    謎を解明すべく撮影現場に赴くスタッフ。
    夜になり動画の背景に移っている宿泊施設(廃ホテル)に侵入。
    そこで大量の毛髪を発見するも、不審な足音と物音に慌てて退却。翌日明るいうちに再突入すると毛髪は無くなっており、また、脅迫者も既に引っ越した後だった。
  • 怖さ:★★★☆☆
  • フェイク感:★★★★☆
  • 所感:
    あえて「怖さ」を感じたシーンは以下。
    脅迫者への突撃インタビュー
    押入れから出てきた毛髪
    結構時間を割いている割には少ないかなと。
    後日譚として、この撮影現場付近で複数の少女が行方不明になる事件あったそうです。
    リアルで犯罪者と思われる人物に接触した点が怖さを助長させているのでしょうが、なんとなく後味の悪い終わり方でした。

いつもの心霊的なDVDとは趣が異なる作品でした。

個人的には「エレベーターの霊」が一番怖く感じました。
最後に少女が覗きこむ部分もそうですが、エレベーターが不自然な動きをしている部分に怖さを感じます。

本作ではいろいろな削除動画を集めたようですが、投稿者特定に至る経緯が不明なため、どうしてもフィルターを掛けて観てしまいます。信憑性を高めるために、特定の過程まで記録して欲しいと感じました。

 

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