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クライヴ・バーカー 血の本 [DVD]
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ドレッドから遡ってクライヴ・バーガーの「血の本」です。

制作年:2009年(英)
原作:クライヴ・バーカー
原題:CLIVE BARKER’S BOOK OF BLOOD
監督,脚本:ジョン・ハリソン
収録時間:101分

カテゴリ:ホラー

レンタルサイトのコメント
>巨匠、クライヴ・バーカーの名作を映画化したホラー。超心理学者のメアリは霊能力者のサイモンを雇い、ある幽霊屋敷で霊界の存在を証明する実験に着手する。実験が進むうち、やがてサイモンの皮膚が裂け、死者の言葉が血文字となって浮かび上がり…。

読む感じは面白そう。
あまり期待しすぎると落ち込みも大きいので、「どんなもんだろ」といったニュートラル感で視聴開始します。

 

【キャスト】

  • ジョナス・アームストロング(サイモン・マクニール)
  • ソフィー・ウォード(メアリー教授)
  • クライヴ・ラッセル(ワイバード)
  • ポール・ブレア (レッジ・フューラー)

 

【ストーリー】

冒頭は語りです。
「霊魂の通り道がある。時折、通り道が交錯する場所があり、その場所では死者たちの語りかける言葉を傾聴しなければならない。」

レストランで食事中にもフードをかぶり、如何にも怪しげな感じで食事する男。肌は青白く、唯一表に出ている顔や手には無数の生々しい傷を負っており、今でも血が流れ落ちています。
その男を監視していた別の男:ワイバードは、食事を終えレジでよろめいた彼を介抱するふりをして連れ去ってしまいます。

ワイバードの目的は、傷だらけの男の生皮でした。
どうやら「そういった趣味」を持つ金持ちに依頼されたようです。
小さな山小屋(?)に連れ込むと、男が全身くまなく傷を負っており、何もしていないにもかかわらず、次々と傷が出来てきます。

驚いたワイバードは彼に囁きます。
「どうしてこうなったのか話せ」と。
「話したら一瞬で楽にしてやる」「話さなかったら、ゆっくりと生皮を剥いでやる」と。

机とも言えないような粗末な木の台に縛り付けられた傷だらけの男:サイモンは一言
"quick"
と答え、自らに起きた出来事を語り出します。


メアリーは大学の教授です。
専攻は何か判りませんが、「科学では解明できないこと」を生徒に講義しています。

メアリーの最近の興味は、とある屋敷(トーリントンの屋敷)でした。
その屋敷では過去に凄惨な事件があり、今なお不可思議な事象がおきているようです。その不可思議な事象を記録し本にすることが彼女の仕事の一つです。
ビデオやレコーダーなどの機器を持ち込んで、エンジニアのレッジと共に彼の屋敷に乗り込みます。

サイモンはメアリーの講義に中途編入してきました。
彼には不思議な力がありました。千里眼、予知能力です。
メアリーは屋敷を調査するに当たり、そんな力を持ったサイモンに協力を求めます。

調査当日。
夜になってサイモンの部屋で異変が起きました。
室内をモニターしていたビデオが壊れ、急いで飛び込んだメアリーとレッジは見ます。
サイモンの身体のあちこちに切り傷が刻まれていました。

こうしてサイモンは己が身に起きた事実をワイバードに語り出しました。

彼に起きた出来事とは、
屋敷に隠された秘密とは、
メアリーは探し当てることができるのでしょうか?

続きはネタばれとします。

 

【所感】

ドレッドと比較すると、こちら「血の本」の方が面白かったです。
発表順は「血の本(本作)」⇒「ドレッド」の流れですが、ストーリーの連続性はないと思われます。
全体的に中弛みも少なく(すこしウトウトしてしまった場面はあります)観ることが出来ました。

総括するとスピリチュアルなホラー、所謂心霊現象ですね。
ポルダーガイストがバンバン出てきます。
しかし悪魔は出てきません。
ネタばれ含みとなりますが、主役は霊魂であり、彼らを侮辱するような振舞いを行った者たちを断罪する場面がホラー表現されています。
この映画では「怖い」「痛い」「気持ち悪い」はあるのですが、どこかすがすがしいモノを感じます。怨念じみた表現、「呪怨」や「リング」のような毒々しさは薄く、どこか崇高なもの尊ぶべきものとして扱っているように感じました。
やっぱり文化の違いなんでしょうね。
日本的なホラー映画とは思いますが、やっぱり邦画の方がジワッ怖さがと来ますね。

総合評価:★☆☆

  • 面白さ:
    ★★★☆☆
  • ホラー度:
    ★★★☆☆
  • グロ度:
    ★★★★☆
  • サイコ度:
    ★★☆☆☆
  • ミステリー度:
    ★☆☆☆☆
  • サスペンス度:
    ★★★★☆
  • アクション度:
    ★☆☆☆☆

 

さて、続きはネタばれです。

と、その前に久々にミュージッククリップなどを。

LINKIN PARKの"Papercut"です。
なぜこの曲なのかは続きに書かせていただきます。
結構古い曲ですが、今聞いても色あせない曲ですね。

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(続き)ネタばれ注意

 

【最初の犠牲者】

ホントは最初ではないですが、始めに映像として語られるのは、この屋敷に住んでいた家族のエピソードです。
娘が霊(ポルダーガイスト)に襲われます。
それは顔面の生皮を剥がされるものした。
クローゼットには血で書かれた文字。
「私たちを侮辱するな」
ただ生死は不明。おそらく死んだのだと思います。

 

【サイモンはフェイク】

彼はどうも寝るときは裸になる習慣のようです。

当初彼の周りで異変が続き、メアリーの目に留まって一緒になるのですが、それらの異変はサイモンが偽装したものでした。

  • メアリーのパンクを予知する
  • 屋敷にベッドを運んできた業者が部屋に入るなり卒倒するのを「嘘」と見抜く
  • 彼の身に最初に起きた異変(身体の傷、壁のメッセージが燃える、ビデオが壊れる)

これらを装い、メアリーの興味を引こうとしたようです。
そしてまんまとメアリーと恋仲になります。

しかし壁に書かれたメッセージの染料を調査したところ、硝酸カリウム(=火薬)であるとメアリーは知ります。
サイモンはメアリーにフェイクだったと、そして、予知能力も嘘だと告白します。

 

【メアリーは不眠症】

彼女も「見える人」だったようです。

彼女は幼いころ家から見える噴水が血に染まるのを見ました。
しかし幼い彼女は「自分が異常である」と思われたくないため誰にも言えずにいたのです。
しばらくして噴水が撤去されると、そこから女の子の死体が見つかりました。
犯人は5軒隣の男。
他に5人の少女が犠牲になった後で、メアリーは「もっと早く伝えていれば救えたのに」と罪悪感にとらわれます。
この負の感情が彼女を不眠症にしたようです。

 

【異変再び】

フェイクだと告白したサイモン。
しかし二度目は本物だったと。失った予知能力も強力になって戻ってきたと言い張ります。
とりあわないメアリーとレッジ。
そんな二人に対し、本物であることを証明するために再度部屋へ強行して泊まります。

機材を片づけるレッジ。
電気が明滅したかと思うと、電源を抜いたビデオにノイズが走ります。また、プラグを抜いたヘッドフォンから大勢の声が...

サイモンの異変にメアリーが駆けつけます。
彼女が部屋の前で見たものは、亡者たちが次々とサイモンの部屋から出くるところでした。
亡者達は一様に表情を張り付けたまま感情がありません。
彼らはメアリーが見えないようで、彼女を素通りして何処かへ進んでゆきます。

意を決したメアリーは扉を開けます。
そこには床に張り付けられたサイモン。
次々とガラスの破片でサイモンの身体にメッセージを綴る亡者達。
部屋の壁には「話を聞いて」とメッセージが残されています。

メアリーは気付きます。
亡者達が何を求めているのかを。
メアリーは亡者達に約束します。
「あなたたちの話を聞きます」と。
「聞いた話を綴って世に広めます」と。

無数の亡者達はそれを聴いて何処かへ立ち去ります。

 

【レッジの最後】

一方メアリーを追って駆けつけたレッジ。
彼もまた亡者を目にすることになります。
驚愕して後づさりする先は階下でした。
哀れレッジは墜落死してしまいます。

そして自分の死体を無表情で観ながら、亡者となったレッジもまた何処かへ行ってしまいます。

 

【つづき】

メアリーに自分の物語を広めて欲しい亡者は無くなりません。
彼らは、やはりサイモンの肉体に物語を綴り続けます。
メアリーの眼前に貼り付けにされた全裸のサイモン。
次々と皮が裂けて言葉が綴られて行きます。
中には「」の文字も...

サイモンの目の前には金髪になったメアリー。
彼女は新たに綴られた言葉を本に書き起こします。

 

【ワイバード】

そんな苦痛のみの生活から逃げ出したサイモン。
サイモンを捕まえたワイバード。

サイモンの話を聞き終えた彼は、特に感慨も無く当初の約束通り一瞬の苦しみで彼を解放してあげました。

トランクケースにサイモンから剥いだ皮を仕舞って一服するワイバード。気が付くと足元に血がたまりだしています。
血はサイモンの皮をしまったトランクから滝のように流れ出しています。やがて小さな小屋は血に満たされ、ワイバードは血の海で溺死しました。

 

【ラスト】

小屋にはトランクとワイバードの死体。

どこからか車が乗り付け、入ってきたのはやっぱりメアリー
彼女はトランクからサイモンの皮を取りだすと...
新たに書き加えられている物語を見て満足そうにします。

 

【トンボ】

メアリーの異変にはトンボが出てきます。
関連性は不明ですが、個人的にリンキンを思い出しました。
なのでblog本編の音楽はLINKIN PARKの"Papercut"です。

 

以上です。