制作年:2012年(日)
制作:野島伸一、庄子圭
監督:宮本欽也
収録時間:85分
カテゴリ:ホラー/ドキュメント(検証系)
【総括】
「走り屋」だったショップオーナー達の公道に纏わる体験談や聞いた話を紹介するシリーズ2作目。
メインは体験談。必然的に自動車に纏わるお話中心。プラスとして「怪談師」による怪談語りと、今作では新しい試み(?)としてオーナーを前にした怪談師による不思議な話(といっていいのかな?)で構成される。今作では前作に収録されていた「怨霊スポット巡礼」は無し。少し残念。
コワバナを披露するオーナーさんは4人。全員関東圏。怪談師は前作に引き続いて牛抱せん夏女史と、初登場の怪談作家:逸見栄亮氏の2人。なおクレジットされている土屋圭一氏は前回同様ストーリーテラーに徹している。
検証映像が無いのは残念だが、本作のコンセプトがかつての「走り屋」たちが体験した怖い話、不思議な話を紹介することなので仕方ないか。話し自体も怖さは控えめ。どちらかというと不思議な体験といったレベル。
一方、怪談師の話しは前作比で怖目か。ただあまり「車」と関係無い話しが多かった。特に牛抱さんの話しは「車」が登場するだけで、内容は全く関係ない話だった。まあそれでも怖いから良しとするかw
全体的に前作で多少なりとも感じた「行ってみたくなる」感覚は薄かった。現場の検証映像が無かったことに起因しているのか。
前作、本作と関東中心。次作のリリースは不明だが、出るのであれば他地区の展開が欲しいと思った。
以下ネタばれで紹介。
【各話紹介】
体験談はタイトルのみ。収録順。文中敬称略。
- Act.1 埼玉県(顔振峠)
Techno PRO Spirit(埼玉県川越市小中居)の熊倉俊夫氏。
-語り その壱:闇夜に祈祷する僧侶
-語り その弐:死別する橋
-語り その参:峠に魅せられし理由
-語り その四:伝説の警察官(従業員による語り) -
Act.2 神奈川県(道志みち)
SEEKER(東京都杉並区宮前)の寺岡亮氏。
-語り その壱:消失した愛車 - 寺岡亮&牛抱せん夏
古物商を営む牛抱の弟が入手したアンティーク人形の話し。オークションで入手した時には、既に人形の右目が劣化により濁った状態だった。その時の状態を携帯の画像で寺岡に見せる牛抱。しかしある時突然澄んだ右目になった。再びその時の画像を見せる。人形の両目には綺麗に透き通った瞳。数日後元の濁った右目に戻る。実際にその人形(実物)を持ちこんで寺岡に見せる牛抱。やはり右目は濁っていた。
⇒ドラマ仕立てだw
⇒あんまり怖くない不思議な話し。つか車関係ないしw演出・効果によるものだが牛抱さんの方が怖いですw - 怨霊物語り:富士の樹海
語り:牛抱せん夏
友人Yの話し。男たち5人で樹海へドライブへ行ったときのこと。懐中電灯を手に暗い森の中に入る。友人Aがビデオ撮影を始める。やがて友人Bが木の幹に揃えて置かれたスニーカーを見つける。スニーカーには膝から上のない足が生えていた。引き返す5人。途中、友人Cが視線を感じる。そこには首を吊った死体。死体の首は伸び切り上半身と下半身が千切れていた。
家に戻りビデオを確認する。死体はハッキリと映っている。さらにうめき声が入っていた。
数年後。Yが久しぶりに友人たちに連絡をとる。友人A宅へ電話すると家族が出てAが死んだことを告げる。さらに友人Cも死亡していた。慌てて残りの2人に電話するY。2人、BとDは無事だった。
さらに年が流れ。友人Bが行方不明となっていた。
⇒判りにくい!5人をA,B,C,D,Yくんと仮称している。一応それぞれの役割があり、分けて話す必要があるのだろうが人数が多すぎ!
⇒コレも直接的に「車」関係無いし。 - Act.3 東京都(第三京浜)
SPOON(東京都杉並区荻窪)の市嶋樹氏。
-語り その壱:火災が絶えない道路
-語り その弐:救助を求める全裸の女性 - 怨霊物語り:大尉
語り:逸見栄亮
友人スハラ(仮称)くんの話し。ドライブ帰りの深夜。いつもは点滅している信号が珍しく赤になっていた。停車するがいつまでたっても青にならない。それでも待っていると左から足音が。目をやると兵隊さんが隊列をなして歩いてくる。やがて横断歩道を埋め尽くす兵隊達が号令により一斉に止まる。再び号令。「右向け右」。兵隊達がスハラの方を向く。兵隊が「スハラ大尉」とぽつりと呟くと、一斉に「スハラ大尉」と呼びながら車に群がってきた。絶叫するスハラくん。
そこに短いクラクションが鳴ると兵隊たちは消えてしまう。クラクションは後続車からだった。後続車はスハラくんをいぶかしみながら追い越して行った。
⇒オーソドックス。単純で意味不明なんだが妙に共感できて怖かった。 -
Act.3 東京都(第三京浜)-つづき-
-語り その参:側近にある善霊 - 市嶋樹&逸見栄亮
逸見の知り合いの女性が映した映像を紹介。犬の散歩風景で廃アパート内を映している。室内に入ると「キタノ」と女性の声が入る。
⇒ネタの割にはちょっと長いか。
⇒だから「車」関係無いってw - 怨霊物語り:抱返滝
語り:牛抱せん夏
秋田県仙北市。観光名所である抱返滝(ダキガエリダキ)の話し。観光名所であるとともに自殺の名所でもある心霊スポット。
友人Hの兄の話し。Hの兄が友人たち6人で抱返滝へ肝試しに向かう。滝へ行くためにはいくつかの橋を渡る必要がある。男6人、手を繋いで橋を渡る。Hの兄は右端。当然右手は空いているはず。なのに右手を見ると手首だけの白い手が握っていた。驚いて逃げる6人。一番近いAのアパートへ。
落ち着こうと煙草を吸うA。部屋の鏡を見て驚愕する。その鏡にはAの姿が写っていなかった。翌日から毎晩自宅にうめき声やすすり泣きの電話がかかるようになったAは地元の霊媒師に見てもらう。Aの身体に無数の霊体が纏わりついていた。
⇒コレは結構怖い。相変わらず「車」関係無いけど。 - Act.4 栃木県(日光いろは坂)
ARVOU(栃木県日光市小代)の柴田優作氏。
-語り その壱:首なしライダー
-語り その弐:日光いろは坂
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【シリーズ過去ログ】
- 峠最恐伝説 怨霊ミッドナイト [2012.1.10]